Verizonが前四半期に販売した630万台のスマートフォンのうち、320万台がiPhoneでした。これは、Appleブランドの端末の販売台数が、他のすべてのスマートフォンの合計販売台数を上回ったことを意味します。つまり、Verizonはこれらの取り組みを積極的に進めていると言えるのではないでしょうか。
どうやらそうではないようです。CNETのクリス・マティシュチク記者は先日、地元のVerizonストアを訪れ、Big Redの担当者が意図的にiPhoneの売上を横取りしているという噂を調査しました。そして、その話から判断すると、彼らは…
「まず、このVerizonストアでiPhoneが他のスマートフォンの近くに陳列されていないことに気づきました。iPhoneは壁際に隠れた小さな場所に、独自の場所を確保していました。この店舗の大部分はライバルに譲り渡されていたのです。」
iPhoneは奥の隅に置いてあるようですね。端末の配置は店舗によって違うのは当然でしょう。でも、セールストークはどうだったでしょうか？マティシュチク氏がベライゾンの担当者に新しいスマートフォンを探していると伝えた時の出来事をご覧ください。
彼はすぐにモトローラ・ドロイド・レイザーに駆け寄り、これならiPhoneの10倍速くダウンロードできると説明した。…フィルは、これが4Gのメリットで、iPhoneは4Gではないと説明した。マーケットプレイスはAppleのマーケットプレイスよりずっと安いと付け加えた。「それに、無料のアプリもたくさんあるんです」
彼はまだ私の疑念を感じ取っていた。私はそういう顔をしている。それで彼は付け加えた。「それにバッテリーはiPhoneよりずっと長持ちするし…」…そこで私は、そもそもなぜVerizonはiPhoneを売っているのかと疑問を口にした。「VerizonはiPhoneを売り込んでいない」と彼は説明した。「AppleがiPhoneを売り込んでいるんだ」
もちろん、これはあくまで一人の人間の話に過ぎません。しかし、理論が間違っていることを証明したわけでもありません。では、Verizonが本当にiPhoneの売上を抑制していると仮定してみましょう。なぜでしょうか？
すぐに思いつく理由はいくつかあります。まず、VerizonとAppleは必ずしも良好な関係を築いてきたわけではありません。Verizonがスティーブ・ジョブズ氏による初代iPhoneの取り扱いの申し出を断ったという噂にまで遡る歴史があります。また、VerizonがSamsungの訴訟を支援し、米国地方裁判所にAppleのSamsung製品に対する差し止め請求を却下するよう求めた事件もあります。これは痛ましいことです。
しかし、本当の答えはおそらくもっとシンプルです。考えてみてください。Verizonは、人気のDroidキャンペーンのおかげで、米国におけるAndroidの成長を大きく促進してきました。それだけでなく、Androidプラットフォームは現在、LTE対応デバイスを量産している唯一のプラットフォームです。そして、世界でどの通信事業者よりもLTEを推進している企業はどこでしょうか？それはVerizonです。
さて、最後の事実の威力を過小評価しないでください。通信事業者にとって、LTEの運用コストは3Gよりもはるかに低い（初期投資を除けば）ことは、かなり常識となっています。ですから、Verizonが運用コストを削減しつつLTEの普及率を高めようとしているのであれば、なぜ3Gデバイスを推し進めるのでしょうか？
ということで、この記事の冒頭の質問にお答えしましょう。Verizonは意図的に顧客にiPhoneを勧めようとしているのでしょうか？おそらくそうでしょう。担当者はiPhoneではなく4Gスマートフォンを勧めるよう指示されている可能性が高いでしょう。そして、もしそうすることでインセンティブを得ていたとしても、私は驚きません。
今年の秋にAppleがLTE端末を発売すると噂されており、その後VerizonとAppleの関係がどのように進展していくのか興味深い。
