新型iPhone 6sは、デバイス内部の変更に対応するため、バッテリー容量が若干小さくなっていることは既に明らかです。物理的な特性上、バッテリー駆動時間は必然的に短くなります。幸いなことに、iOS 9がその欠点を補っています。iOS 9では、バッテリー駆動時間を延ばすためにコードにいくつかの変更が加えられているほか、CPUの負荷を抑え、バッテリーを消耗させる視覚効果を排除する新しい低電力モードも搭載されています。
しかし、バッテリー寿命を延ばすためにユーザーが利用できるもう一つの変更点があります。iOS 9の「自動ロック」設定パネルには、30秒の自動ロックオプションが新たに追加されました。この設定により、バッテリー消費をさらに削減できる可能性があります。
自動ロックとは、iPhoneが操作していない状態を検知した後に自動的にロックをかけるタイミングを設定する機能です。以前のiOSバージョンでは、自動ロックの最小値は60秒でした。iOS 9では、Appleはこの数値を半分に減らしました。これにより、画面が暗くなり、その後消灯するまでの時間が短くなりました。画面が消灯している間はバックライトが点灯していないため、バッテリーを節約できます。
もちろん、自動ロックには大きな欠点が一つあります。それは、制限時間内にデバイス上で入力操作を行わない場合、ワークフローが中断される可能性があることです。しかし、Touch IDの機能強化により(多くのレビューで、瞬時にロック解除できるようになったと述べられています)、この中断時間は最小限に抑えられるでしょう。
今にして思えば、Appleがバッテリー寿命を延ばすためにこれほど多くの変更を加えた理由は明らかです。3D Touchが追加されること、そしてこれまでバッテリーが占めていた貴重なスペースが奪われることをAppleは認識していたのです。バッテリーの物理的なサイズが小さくなると、デバイスを多少厚くする必要がある(実際に少し厚くなりました)か、ソフトウェアでそれを補う必要があることをAppleは理解していました。そして、iOS 9に30秒自動ロックや高速Touch IDといった機能が搭載されている理由の少なくとも一つは、まさにこの点にあります。