企業秘密を盗んだとして起訴された元アップル社員が、月曜日にカリフォルニア州の裁判所で無罪を主張した。アップルの自動運転車開発に携わっていた張暁朗(シャオラン・チャン)氏は、企業秘密窃盗の連邦法違反容疑で起訴されている。彼の無罪答弁は、逮捕からわずか1週間余り後に行われた。
裁判所の提出書類によると、張氏はAppleの自動運転車開発プロジェクト「プロジェクト・タイタン」のメンバーだった。在籍中、張氏は 回路基板の設計とテストを担当するコンピューティング チームに所属していた。この業務を通じて、張氏は企業秘密や機密性の高い知的財産を含むデータベースへのアクセスを許可されていた。
4月、張氏は育児休暇中に中国を訪問した。米国に戻ると、病気の母親の世話をするために中国に移住することを表明し、アップルを辞職した。上司には、中国の電気自動車スタートアップ企業XMotorsで働く予定だと伝えた。
張氏がアップルを退職し、会社支給の iPhone とノートパソコンを返却した際、同社は張氏が違法に情報をダウンロードした可能性を示唆する異常な行動に気づいた。張氏は後に、妻のノートパソコンにコンテンツを「エアドロップ」したことを認めた。
7月7日土曜日、張さんはサンノゼ国際空港で中国行きの飛行機に搭乗しようとして逮捕された。
有罪判決を受けた場合、張氏は懲役10年と25万ドルの罰金を科せられる可能性がある。この元アップルエンジニアに対する起訴状は、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所に提出された。
当初は国選弁護人が代理を務めていたが、張氏はダニエル・オルモス氏という自身の弁護士を雇った。