最新の調査によると、Apple はデスクトップ Web アプリケーションを通じて、Web 上のすべてのユーザーがマップ サービスを利用できるようにする準備を進めており、これにより、Apple マップ ビューを自分の Web ページ、ブログなどに埋め込むことができるようになります。
Apple自身のWWDC 2016ウェブページを見れば、インタラクティブな埋め込みマップビューが効果的に活用されていることがわかります。Appleがウェブ上で埋め込み可能なマップビューを採用したのはこれが初めてです。
記事上部の画像でご覧いただけるように、WWDCウェブサイトに埋め込まれたマップビューでは、左下にAppleロゴ、右下に標準、ハイブリッド、サテライトビューを切り替えるためのポップアップメニューがあります。また、左上にはズームインとズームアウト用のプラスとマイナスのボタンがありますが、MacBookユーザーはトラックパッドを使ってピンチズームすることもできます。
Apple がブラウザで実行される Apple Maps の Web 版を作成する場合、おそらく、開発者が iPhone や iPad アプリに Apple Maps ビューを埋め込むために使用する必要がある既存の MapKit フレームワークの Web 版を作成すると思われます。
Apple Maps for Web のリリースが間近に迫っていることをさらに裏付けるように、開発者 Tim Broddin 氏は、未公開の API に基づく概念実証を作成しました。
Fruity Maps と呼ばれるこのビューは、Apple のロゴ、ズーム コントロール、表示メニューに至るまで、WWDC Web サイトに埋め込まれたマップ ビューとまったく同じに見えますが、1 つの例外があります。それは、Apple の Web サイトにはない位置情報アイコンです。位置情報アイコンをクリックすると、ビューの中心に位置情報を使用する許可を求めるプロンプトが表示されます。
Google マップのデスクトップ アプリにある多くの機能は FruityMaps には見当たりません。ナビゲーション モード、3D ビュー、地図上にピンを配置する機能、オブジェクトをクリックして企業や興味のある場所の詳細情報を表示する機能などです。一方、Apple マップを組み込んだサードパーティ ソリューションの存在自体が、Apple のマッピング サービスが間もなくデスクトップに登場するのではないかという憶測を呼んでいます。
そして私たちはまったく驚いていません。
ベネディクト・エバンス氏は2015年6月、Appleの求人広告を見つけました。その広告には、同社が将来的にマップサービスをクロスプラットフォームのウェブアプリを通じて誰でも利用できるようにする予定であることが示されていました。募集職は、JavaScriptの専門知識を持つウェブエンジニアで、「マップをウェブ上でシームレスに動作させる」というフルタイムの職務でした。
Apple Maps の Web 対応バージョンは、このサービスがこれまでよりも Google Maps の直接的な競合相手となるため、非常に大きな意味を持つものとなるでしょう。
出典:アップル