関係筋はフィナンシャル・タイムズ紙に対し、アップルはオリジナルコンテンツ制作への支出を「年間数億ドル」規模にまで拡大する計画だと伝えた。同紙によると、アップルは昨年、タイム・ワーナーの買収にも関心を示していたという。
このメディア複合企業の時価総額は約600億ドルです。記事によると、アップルのエディ・キュー氏は、タイム・ワーナーのコーポレート戦略責任者であるオラフ・オラフソン氏との会合で、買収の可能性について言及したとのことです。
会談について説明を受けた3人によると、タイム・ワーナーのマンハッタン本社で行われた会談は、「タイム・ワーナーのケーブルチャンネルを将来のアップルのビデオストリーミングサービスに組み込む可能性など、両社間のその他の商業関係について話し合う」ために設定されたという。
しかし、結局のところ、両氏は買収案をただ検討していたに過ぎなかった。協議は予備段階にとどまり、アップルとタイム・ワーナーのCEOも参加していなかったからだ。それでも、アップルはメディア企業の買収を否定していないようだと、アップルに近い人物がフィナンシャル・タイムズ紙に語った。
「彼らは数カ月間コンテンツ資産を探していた」とアップルと仕事をしたことがある銀行家の一人は語り、ティム・クック氏率いるアップルはネットフリックスのような動画配信会社の買収を検討していると付け加えた。
同紙は、アップルがすでにUberの中国におけるライバルである滴滴出行とオリジナルコンテンツに10億ドルを投資していることを指摘し、クパチーノの同社はオリジナルコンテンツ制作の予算を「年間数億ドル」に増やす計画があると伝えている。
タイム・ワーナーはHBO、CNN、ワーナー・ブラザーズなどの資産を所有している。
出典：フィナンシャル・タイムズ
