AppleがiPhone 4sでSiriを発表してから約3年が経ち、Microsoftはついにデジタルアシスタントへの回答となるCortanaを発表しました。同社の人気ゲームシリーズ「Halo」に登場するバーチャルキャラクターにちなんで名付けられたこの機能は、Bingをベースに開発され、Google Nowのような機能とSiriのような機能を兼ね備えています。
Cortanaは今年初め、開発者からのリーク情報によって初めてその姿を目にしましたが、Microsoftは今朝、サンフランシスコで開催されたBuild Developer Conferenceで正式に発表しました。Cortanaは、今後数ヶ月以内にリリース予定のWindows Phone 8.1アップデートで、他のいくつかの新機能とともに搭載される予定です。
どのように動作するのでしょうか?Cortanaは、Windows Phoneのホーム画面に割り当てられたライブタイル、またはデバイスに内蔵された検索ボタンから起動できます。そこからは、他のデジタルアシスタントとほぼ同じように動作し、アラームの設定、ウェブ検索、近くのレストランの検索など、標準的な機能を提供します。
Cortanaには、特定の相手と話しているときに何かを思い出させるコンテキストリマインダーや、Hulu Plusの視聴キューに番組を追加する機能など、独自の機能もいくつかあります。Microsoftはサードパーティ製アプリとの連携を可能にするAPIを提供していますが、どの程度まで対応しているかはまだ不明です。
Windows Phone 8.1 の概要ビデオはこちらです (Cortana は 1:50 のところから登場します)。
https://www.youtube.com/watch?v=cAu0YgPnuXM
8.1のその他の改良点としては、iOS 7のコントロールセンターと通知センターに似た新しいアクションセンター、刷新されたスタート画面、そしてアップデートされたWindows Phoneストアなどがあります。Skypeも今回新たな形で統合され、WPキーボードは「ワードフロー」ジェスチャー入力をサポートするように刷新されました。
マイクロソフトによると、このアップデートは「今後数ヶ月」以内にWindows Phoneユーザーに展開され、今月後半には新機種への搭載も開始される予定です。また、本日はNokia Lumiaシリーズの新機種3機種も発表されました。その中には、1080pディスプレイ、2.2GHz CPU、2GB RAM、20MPカメラを搭載したLumia 930も含まれています。
全体的に見て、Windows Phone 8.1は堅実なアップデートと言えるでしょう。Cortanaの初期レビューも好評です。AppleとGoogleには、これから多くの課題が待ち受けているようです。まずはAppleが6月上旬に開催される予定のWWDC(世界開発者会議)で、続いてGoogleが同月後半にI/Oカンファレンスを開催します。