Appleは木曜日、iPhoneとApple Watchユーザー向けに新しいResearchアプリをリリースすると発表しました。このアプリでは、スタンフォード大学のApple Watch Heart Studyと同様の医学研究に参加できます。Appleはまた、Researchアプリのデータを利用する3つの研究についても発表しました。
Researchアプリでは、現在実施中の研究プログラムを閲覧し、プログラムのパートナーや目標について学び、参加資格があれば登録することができます。共有するデータと参加する研究はご自身で選択できます。Researchアプリは、Appleが2015年にResearchKitのリリースで構築した基盤に基づいて構築されており、スタンフォード大学の研究者はこれを用いて2017年の画期的なApple Watch Heart Studyを開発しました。Researchアプリと併せて発表された最初の3つのプロジェクトは、Apple Women's Health Study、Apple Heart and Movement Study、そしてApple Hearing Studyです。
Apple Women's Health Studyは、「月経周期と、多嚢胞性卵巣症候群（PCOS）、不妊症、骨粗鬆症、更年期移行など、様々な健康状態との関係についての理解を深めることを目指しています。」Appleは、ハーバード大学THチャン公衆衛生大学院およびNIH国立環境健康科学研究所（NIEHS）と提携し、月経周期追跡情報（watchOS 6の新機能）などのデータを収集し、毎月の調査やその他のデータを用いて女性の生殖に関する健康問題を分析する予定です。
Apple Heart and Movement Studyは、ブリガム・アンド・ウィメンズ病院および米国心臓協会と共同で実施されています。その目的は、「心臓の健康に影響を与え、運動能力や全体的な健康状態の悪化につながる可能性のある要因を研究し、健康的な運動と心血管の健康の改善を促進すること」です。この研究は、スタンフォード大学で行われた以前の研究を基に、「特定の運動信号や心拍数、心拍リズムの詳細が、心房細動（AFib）の潜在的な早期警告サインとしてどのように機能するかを理解する」とともに、ユーザーの健康増進を支援するための介入策を開発することを目指しているようです。
Apple Hearing Studyは、Apple Watchのノイズアプリと連携し、ヘッドホンの使用と環境音への曝露が健康にどのような影響を与えるかを探ります。ミシガン大学と共同で実施されます。「参加者は研究の中でランダムに2つのグループに分けられ、大きな音への曝露が検出された際にヘルスケアアプリの通知を受け取ることで、ユーザーが音を聴く行動を変える動機付けになるかどうかを評価します」とAppleは述べています。データは世界保健機関（WHO）の「Make Listening Safe」イニシアチブと共有されます。
