昨日のWWDC基調講演でAppleが新しいメッセージングクライアント「iMessage」を発表した際、Appleの提携キャリアも私たちと同じくらい驚いたようだ。報道によると、Appleはメディアリッチな新しいメッセージングクライアントを発表する前に、キャリア各社に事前に告知していなかったという。
iMessage のメッセージ、写真、動画の3G経由の転送を実際に処理するのは、携帯電話事業者です。Apple は、iMessage について通信事業者に事前に通知すらしなかったことで、典型的な姿勢を示しました。Apple が望むものは、Apple が手に入れるのです。
Daring Fireballのジョン・グルーバー氏
「情報通の小鳥が教えてくれたところによると、世界中の Apple の携帯電話キャリア パートナーは、私たちと同じ時、つまり今日の基調講演中に iMessage についてすでに知っていたそうです。」
iMessageは、Appleのプラットフォーム間でiOSデバイスユーザーが無料でコミュニケーションできるようにします。会話はリアルタイムアップデートで作成でき、メッセージはグループまたは個々のユーザーに送信できます。写真や動画も、Wi-Fiおよび3G経由でiMessageで無料で送信できます。
AppleがiMessageでBlackberry Messengerをターゲットにしているのは明らかで、その狙いは見事に的中したようだ。昨日の基調講演でこのアプリのデモが披露された時、Appleは競合他社から学ぶことに長けているのだなとつくづく思った。iMessageの導入には4年以上もかかったが、Appleはそれを正しく実行した。
最初に考えられるのは、iMessageがiPhoneユーザーの従来のSMSメッセージに取って代わるのではないかということです。もしそうだとしたら、通信事業者はメッセージング契約で損失を被ることを非常に恐れるはずです。MMSも非常に高額になる可能性があり、iMessageは他のiOSユーザーとのMMSのやり取りに、無料で効率的な手段を提供します。
iMessageがSMSに取って代わることの唯一の問題は、誰もがiPhoneを使っているわけではないことです。テキストメッセージを頻繁に使う人は、おそらくキャリアが提供するSMSデータを使い続けることになるでしょう。
結論として、iMessage は SMS/MMS への素晴らしい追加機能ですが、すぐに従来のテキスト メッセージング システムに取って代わるとは思えません。
それでも、キャリアに事前に知らせずにこのようなサービスを発表するなんて、Appleはかなり大胆ですね。まあ、Appleのやり方はそういうものです。
ご意見をお聞かせください。今秋にiOS 5が公開されたら、SMSプランを廃止してiMessageに乗り換える予定ですか?
[TUAW]