ロイター通信によると、Appleの有力な製造パートナーであるFoxconn Technologyは、インドでiPhoneを製造するために政府関係者と協議を行っている。ある産業大臣はロイター通信に対し、「Foxconnは1ヶ月以内に役員の代表団を派遣し、生産拠点の視察を行う予定だ」と語った。
世界最大の電子機器受託製造業者である台湾に拠点を置くこのテクノロジー大手は、インドにおいて工場やデータセンターを含む合計10～12の施設の開発を目指している。計画に関する詳細は明らかにされていないが、ロイター通信によると、2020年までに完了する予定だという。
この動きが実現すれば、フォックスコンと最大のパートナーであるアップルの双方に利益をもたらす可能性がある。フォックスコンにとっては、賃金インフレにより中国で増加している生産コストの削減につながる可能性があり、アップルにとっては、世界第3位のスマートフォン市場におけるiPhoneの認知度向上につながる可能性がある。
しかし、良いことがあれば悪いこともある。フォックスコンは長年、未成年労働者の雇用や強制残業など、劣悪な労働条件を放置していると批判されてきた。新たな国で、全く新しい労働力を持つ同社の新施設がどのようなものになるのか、興味深いところだ。
出典：ロイター
