iOS 6.1.3/4の脱獄開発を主導するWinocmは、iOSをApple以外のデバイスに移植することに成功しました。上の写真は、Nokia N900スマートフォンで動作している「XNUカーネル」と呼ばれるiOSコアです。
この移植版は非常に原始的で、iOSやOS Xのユーザーインターフェース要素が一切含まれておらず、実用的なオペレーティングシステムとして動作させることはできません。しかし、これは進行中のオープンソースプロジェクトにとって大きな進展を示すものです…
移植に関する Winocm のブログ投稿より (9to5Mac 経由):
「最近、個人プロジェクトの中核となるマイルストーンの一つ、DarwinカーネルのARMアーキテクチャへの移植を達成しました。このマイルストーンとは、マルチユーザーシステムへの起動でした。」
Darwinは、Mac OS XとiPhone OSの両方の基盤となるコアオペレーティングシステムです。カーネルと上位の実際のUI(SpringBoard/ログインウィンドウなど)をつなぐ、真のコア基盤です。
カーネルが実行されるその他のハードウェアは次のとおりです。
- ARM RealView エミュレーション ベースボード (ARMPBA8_ALT)
- Cortex-A8 向け ARM RealView プラットフォーム ベースボード (ARMPBA8)
- テキサスインスツルメンツ OMAP3530 (BeagleBoard/BeagleBoard xM) (OMAP3530)
- テキサス・インスツルメンツ OMAP3430 (ノキア N900) (OMAP3430_RX51)
- テキサスインスツルメンツ AM335x (BeagleBone/BeagleBone ブラック) (OMAP335X)
開発者によると、移植版のシステムルートファイルシステムはiPhone OS 4.3.5に基づいており、大部分において問題なく動作するとのことです。ただし、電源管理など、修正すべきカーネルバグが山ほどあるとのことです。
改めて申し上げますが、これらはすべて非常に初期段階のものであり、それ以上のものと誤解しないでください。Winocm氏は、現時点ではグラフィカルUIのサポートを追加する予定はなく、Core OSのみをサポートすると明言しました。
このプロジェクトに興味があり、協力したいという方のために、WinocmはGitHubでソースコードを公開しています。また、Freenodeには、この取り組み専用のIRCチャンネル「##darwin-on-arm 」があります。