先週、スティーブ・ジョブズが自ら築き上げた会社を辞任するというニュースが流れたとき、私は数秒間、世界が足元から崩れ落ちるかのような衝撃を受けました。そう感じたのは私だけではありませんでした。テクノロジー系ブロガー、アナリスト、投資家たちも、これが一つの時代の終わりだと悟りました。
このニュースは世界中で広く報道されました。現在休暇中のフランスでは、スティーブ・ジョブズがAppleで成し遂げた素晴らしい功績を称賛する記事を数え切れないほど読み、ニュース報道を目にしました。スティーブ・ジョブズ。Appleの顔。セールスマン。先見の明のある人物。独裁者。そして、もういない。彼がいなければ、何もかもが変わってしまうでしょう。中には、Appleは終わったとさえ言う人もいましたが、新CEOに就任したティム・クックが、Apple史上最高の業績を残した時期に、何ヶ月も会社を率いてきたことを一瞬忘れていたのです。
ジョン・グルーバーが指摘するように、スティーブ・ジョブズの最大の創造物はiMacでもiPhoneでもiPadでもありません。ジョブズの最大の創造物はAppleそのもの、つまりブランド、その中核となる価値観、そしてそれが象徴するものなのです。そしてある調査によると、Appleブランドはスティーブの辞任前よりも今の方が優れているそうです…
毎日、世界中の何千ものブランドに対する世間の認識を追跡している企業、BrandIndex によれば、Apple ブランドはスティーブ・ジョブズ自身よりも大きいことが証明されている。
スティーブ・ジョブズ氏がアップルのCEOを辞任したことで、同社に対する消費者の認識はさらに好意的な領域に向かいました。
予想通り、この発表は米国消費者の注目を集めました。Appleの注目度スコアは、発表前日の44%から発表翌日には61%に急上昇しました。
しかし、ブランド認知スコアは予想に反して下落するどころか、8月24日のジョブズ氏の発表以降、ブランドの健全性を示す主要な指標であるYouGov BrandIndexのIndexスコアはAppleのスコアを数ポイント上昇させました。Indexスコアは、18歳以上の成人消費者による、品質、価値、評判、満足度、印象、そしてブランドを友人に推奨する意向といった項目に対する認識を網羅しています。AppleのBuzzスコアも発表後にわずかに上昇しており、これは米国消費者がニュースに対して否定的な反応よりも肯定的な反応を示したことを示唆しています。
スティーブ・ジョブズが退任を発表した後、Appleはメディアから大きな注目を集め、ブランド認知度の向上に貢献したと言えるでしょう。このAppleにとっての無料広告のおかげで、クパチーノは消費者の認知度において新たな高みに到達しました。
誰が考えたでしょう?
[MMI]
