開発者のマット・クラーク氏が、脱獄アプリの署名をコンピューターなしで維持するために多くの人が利用していたオンデバイスアプリ署名サービス「ReProvision」が今後公式アップデートを受けないことを再確認したため、多くの脱獄ユーザーは悲しみに暮れました。1月28日以降にApple側のサーバー側変更によって引き起こされたアプリクラッシュの問題も修正されませんでした。これにより、ReProvisionは正式にサポート終了(EOL)となりました。
Riley Testut氏のAltServerとAltStoreの組み合わせは、ReProvisionの有効な代替手段を提供しましたが、これも同じ問題の影響を受けました。唯一の違いは、AltServerとAltStoreはAppleのサーバー側の変更に対応するアップデートを受け、エンドユーザーがアプリのクラッシュに悩まされることがなくなったことです。一方、ReProvisionユーザー向けには、後にサードパーティ製の応急処置が提供されました。
いつでも手元にあるかどうかわからないコンピューターに接続する必要がないという利便性からReProvisionを愛用してきた脱獄ユーザーにとって、iOS開発者の佐藤壮氏がReProvision Rebornをリリースしました。まさにその名の通り、オリジナルの開発者によって放置されていた人気アプリReProvisionが復活したのです。
ReProvision Rebornアプリの外観と機能はオリジナルと同じです。そのため、アプリのプロビジョニングにはApple ID(無料のApple開発者アカウントを使用)でサインインする必要があります。アプリはセミアンテザードジェイルブレイクアプリを自動的に動作させ続けるため、デバイスが再起動した場合でも、コンピューターを使わずに再ジェイルブレイクできます。
機能は次のとおりです:
- ローカルにプロビジョニングされたアプリケーションの自動再署名。
- 自動再署名によって表示されるアラートを構成する基本設定。
- Safari 経由でダウンロードした任意の .ipa ファイルをデバイスにインストールする機能。
- Apple Watch アプリケーションの再署名のサポート。
- ホーム画面から直接新しい再署名ルーチンを開始するための 3D Touch メニュー。
佐藤氏は、このアプリの実現に尽力したReProvisionのオリジナル開発者であるクラーク氏に全幅の信頼を寄せています。また、Appleのサーバー側変更への対策を開発したAltServerおよびAltStoreの開発者であるライリー・テスタット氏にも感謝の意を表しています。しかし、佐藤氏は、ReProvision Rebornに関する問題については、オリジナルのReProvision開発者にしつこく質問するのではなく、開発者に直接問い合わせるよう呼びかけています。
ReProvision Rebornは、本日よりPackixリポジトリから無料で公式に公開され、主要なパッケージマネージャーからも入手できます。アプリとそのサービスはiOS 14およびiPadOS 14までサポートされています。これは、unc0verが最近これらのバージョンのサポートを追加したこと、そしてTaurineの脱獄アプリがまもなく同様のファームウェアバージョンをサポートするリリースとなることを考えると重要です。
脱獄アプリの機能を維持するために、新しいReProvision Rebornアプリをご利用になりますか?それとも、AltServerとAltStoreをお使いですか?下のコメント欄でぜひお知らせください。