数日前、トヨタの子会社であるサイオンが革新的なマーケティング手法で脱獄コミュニティに参入しようとしていると報じました。サイオンは、2007年の設立以来、脱獄コミュニティに積極的に注目した最初の大企業です。
これはいくつかの理由で刺激的でした。まず、大手企業がCydiaに広告を出したことで、脱獄がより合法的に見えるようになったのです。また、他の企業もScionに追随する可能性があるということでもありました。
複数の大手ブランドがジェイルブレイク済みデバイス向けにマーケティングを展開していれば、コミュニティ全体への認知度と信頼性が高まったはずです。Appleの沈黙は、あまりにも出来すぎたようです。ModMyiは本日、AppleからCydiaリポジトリからScionテーマを削除するよう要請されたと報じています…。
昨夜、ModMyiのオーナーであるカイル・マシューズ氏は、トヨタの広告代理店Veltiから電話を受けた。マシューズ氏によると、Appleがトヨタに連絡を取り、テーマの削除とCydiaでの広告キャンペーンの停止を要請したという。トヨタは「Appleとの良好な関係を維持するため」にそうしたことを認めた。
さらに興味深いのは、トヨタがCydiaへの広告掲載をかなり前から検討していたという事実です。マシューズ氏によると、トヨタの広告代理店がModMyiに連絡を取り、脱獄コミュニティへの広告掲載の可能性について約1年前に連絡を取ったとのことです。Scionのテーマが公開されたのは今年2月でした。
Appleが日本の自動車メーカーに送ったメッセージは、驚くべきものではない。Appleは脱獄ユーザーを公然と非難し、違法と呼び、Apple直営店でのCydiaへのアクセスをブロックしてきた。Appleが他の大手企業と「関係」を築いていることを考えると、今後、大手ブランドがCydiaで広告キャンペーンを展開することはないだろう。ModMyiがScionのテーマに関する記事を掲載したわずか1日後に、削除を求められたことは周知の事実だ。
Appleは、自社のデバイスを使って利益を上げている人が、その利益の一部を受け取ることさえ我慢できないようだ。Cydiaでの広告に関する企業への直接的なメッセージや、開発チームが最近最新のiOSファームウェアをハッキングした件など、Appleと脱獄コミュニティの戦いは確かに激化している。
AppleはiOS 5でハッカー対策として何か大きなことをしているのだろうか。iOS 4.3.1以降のiOSデバイスの価値を考えてみよう。
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