ブルームバーグの報道によると、AT&Tとタイム・ワーナーの上級幹部はここ数週間、様々な事業戦略について協議するため会合を開いた。事情に詳しい関係筋の話として、同紙は現時点では協議は非公式で、双方とも財務アドバイザーを雇用していないものの、合併の可能性も協議に含まれていたと伝えている。
タイム・ワーナーのジェフ・ビュークス会長兼最高経営責任者(CEO)は、妥当と思われる提案があれば売却に前向きだと関係者の一人は語った。ビュークス氏と取締役会は2014年、ルパート・マードック氏の21世紀フォックス社から1株85ドルでの買収提案を拒否した。当時、フォックス社はタイム・ワーナーの価値を750億ドル以上と評価していた。
AT&Tの会長兼CEOであるランドール・スティーブンソン氏は、ダラスに本社を置く同社の通信事業にさらに多くのコンテンツとオリジナル番組を追加することを検討していると、事情に詳しい別の人物が語った。
どのような取引が協議されたかは不明ですが、タイム・ワーナーの現在の企業価値は約670億ドルで、2014年には750億ドルを超える買収提案を断っています。AT&Tがこのマルチメディア複合企業と合意に至れば、昨年のDirect TVとの取引を上回り、過去10年間で最大の取引となるでしょう。
出典:ブルームバーグ