今朝、テクノロジー系ブログで「サムスンがアップルを追い抜き、スマートフォンメーカーのトップに」といった見出しが飛び交っています。このニュースは、サムスンが今朝投資家向けに発表した業績報告書を受けてのものです。
韓国の携帯電話メーカーである同社は具体的な数字は明らかにしなかったものの、株主に対し、今四半期のスマートフォン出荷台数が40%増加したと報告した。一部のアナリストは、この増加台数を2,800万台と推定しており、これは明らかにAppleの1,700万台を上回る数字ではないだろうか?
違います。実は、この発言にはいくつか問題点があります。まず、そして最も明白なのは、サムスンが実際の出荷台数を発表しておらず、割合のみを公表している点です。一方、Appleは最近のプレスリリースでその数字を公表しています。
さらに、推定値にも問題がある。「2,800万台のスマートフォン」という数字は、サムスンではなく、調査会社Strategy Analyticsが出したものだ。しかも、サムスンはデータの入手元や、どのようにしてその数字に至ったのか、その根拠を一切示していない。
しかし、仮に数字が正確だと仮定してみましょう。それでも、何かがおかしいのです。サムスンは「スマートフォンの出荷台数が40%増加」と発表しているのに、アップルは「販売台数17.07台」と発表しています。出荷台数と販売台数の違いは何でしょうか?
出荷済みとは、端末が通信事業者や小売チェーンに引き渡されたことを意味し、お客様の手に渡ったことを意味するものではありません。Samsungのスマートフォン(SIIに限らず、FascinateやContinuumなど)のうち、どれくらいの機種が店頭に残されたり、返品されたりしたと思いますか?
しかし、Appleは自社で小売チェーンを展開しています。そのため、売れ筋商品を把握しているだけでなく、販売実績にも直接アクセスできます。さらに、iPhoneの在庫は常に逼迫しており、Appleが製造できるペースで売れているという現状も見逃せません。
サムスンを批判しているわけではありません。もちろん、サムスンは人気商品を作っています。しかし、出荷台数と販売台数を比較する際には注意が必要です。サムスンはスマートフォンを10億台出荷したと言っても、実際には1台しか売れていないのです。
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