Apple Music は人気のストリーミングサービスだが、既存ユーザーと潜在的ユーザーの両方が実際に使いたい、聴きたいと思える新しい要素を継続的に追加していかなければ、彼らを維持していくことはできないだろう。
WIRED （ 9to5Mac 経由）は今週、その可能性についてレポートを掲載しました。Apple Musicのグローバルミュージックリレーションズ責任者（その他）のゼイン・ロウ氏と、Apple Musicの責任者であるオリバー・シュッサー氏との対談で、2人はAppleの巨大な音楽ストリーミングサービスの将来と、今後1年間で顧客が期待できることについて詳しく語っています。
Beats 1はロウ氏にとって大きな焦点であり、Apple Musicのサービス開始当初に彼がそこでキャリアをスタートさせたことを考えると、当然のことです。彼はBeats 1とApple Music全体に多くの未開拓の可能性があると感じており、両サービスをさらに融合させることで、リスナーがもっと楽しめる音楽を発見できるようになると考えています。
もっと多くの人に聴いて、この音楽を発見してもらいたいんです」とロウは言う。「そして、Beats 1でやっていることをApple Musicにもっとしっかり統合していきたいんです。エルトン・ジョンが200回以上の公演を行ってきたことを知らない会員もまだいるんじゃないかな。それらの公演はそれ自体が芸術作品なんですから」
これは、近い将来、Beats 1に多くの新しい顔（あるいは声）が登場することを意味します。コンテンツ配信を担当するDJの増員など、様々な要素が加わることになります。新しいコンテンツの一部はすでに配信中で、一部のアーティストはBeats 1で最新アルバムの進化について、リリース前とリリース後の両面から詳細を語っています。リスナーは今後、このようなコンテンツをさらに期待できます。
このアイディアには、Appleが誰もやっていないと考えていることを強化する狙いもある。ロウは、リードDJのジュリー・アデヌーガとエブロ・ダーデンに加え、数ヶ月以内にBeats 1のホストに「何人かの大物新人」を迎えることを約束している。興味深いのは、Beats 1が現在、クリエイティブなプロセスをリアルタイムで記録していることで、ヴァンパイア・ウィークエンドのフロントマン、エズラ・ケーニッヒが、月に2回放送される彼の番組「タイム・クライシス」で、アルバム『ファーザー・オブ・ザ・ブライド』の発売前と発売後について語っている。ロウは、番組がこれらのアーティストがプロデュースした音楽と相互作用しているとさえ主張するだろう。「Qティップは、彼が投入するビートやサウンドのセレクションを持っていて、それで彼の番組を聴いているのがわかるんです」と彼は言う。「その後、A Tribe Called Questの最新アルバムを聴いたら、 Abstract Radioに似ていると思ったんです。それに気づいて、すごく興奮しました」
Apple Musicの最大の強みの一つは、アルバムが実際にリリースされる前にユーザーが事前に追加できることです。これにより、リリース済みのシングルの取り扱いも容易になります。多くの場合、アルバムの正式リリース後に同じ曲が重複して収録されることがなくなるからです。そして、これは加入者だけでなく、ほぼすべての関係者にとってメリットとなることが分かりました。
ユーザーがアルバムをコレクションに事前追加した場合、そのアルバムを最後まで聴く確率は他のApple Music加入者と比べて4倍、再度聴く確率は1.5倍、音楽を聴く時間も4倍になることが判明しました。つまり、Appleは、音楽ストリーミング市場を席巻している人気はあるもののパーソナライズされていないプレイリストに対抗するため、競合他社よりも優れた宣伝ツールを構築しようとしているのです。
ロウ氏とシュッサー氏へのインタビュー全文は、特にApple Musicのファンならぜひ一読の価値ありです。Appleのストリーミング音楽サービスに加入している人は少なくなく、最新の報告によると有料会員数は6,000万人を超えています。
Apple MusicとBeats 1、あるいはその両方のファンですか？今後、この2つのサービスが互いの溝を埋めることを期待していますか？
