サムスンは月曜日の朝の記者会見で、自社と業界3社の独立系調査会社が実施したNote 7に関する調査結果を発表した。Note 7の発火事故を受け、サムスンは2月に開催されるMobile World Congress(MWC)で、当初予定されていた次世代iPhoneのライバル製品を発表しない予定だと、ロイター通信に語った。
サムスンが主力スマートフォンGalaxy S8の設計と製品安全性の向上に慎重な姿勢を強めているため、フラッグシップモデルの発売が遅れる可能性がある。サムスンが新たに導入した強化された対策は、Note 7の生産中止につながったバッテリー問題を防ぐことを目的としている。
Note 7の発火に関する調査により、サムスンの子会社であるサムスンSDIが製造した元のバッテリーと、サードパーティの中国サプライヤーであるアンペレックステクノロジーが製造した交換用バッテリーの両方に欠陥があったことが確認された。
サムスン電子のモバイルコミュニケーション事業部社長、コ・ドンジン氏は「今回の事件の教訓は当社の文化とプロセスに深く反映されている」と語った。
「サムスン電子は消費者の信頼回復に全力を尽くす」
コー氏は、サムスンがノート7の廃止以降で初めて発売する高級端末となるギャラクシーS8は、2月27日からバルセロナで開催されるモバイル・ワールド・コングレス見本市では発表されないと述べた。同社は通常、この見本市でギャラクシーSシリーズの最新機種を発表している。
同幹部は、次期携帯電話の発売時期については明言しなかったが、同社のエレクトロニクス部門は「消費者の信頼を取り戻すために懸命に努力する」と述べた。
ちなみに、アナリストはGalaxy S8が4月に発表されると予想している。
「現在の状況は、サムスンがバッテリーの欠陥を指摘した最初のリコールの時とあまり変わらない」と、韓国電子技術研究院の先端バッテリーセンター元所長のパク・チョルワン氏は語り、ユーザーは「ギャラクシーS8に問題がない場合に限り」調査結果を受け入れるだろうと語った。
韓国のサムスン電子は、回収したNote 7の部品を再利用するかどうかをまだ決定していない。情報筋によると、約300万台のNote 7の一部を再生品として再販することも選択肢の一つだという。
サムスンブランドの名誉を傷つけ、同社の営業利益を53億ドルも失わせたNote 7の大失敗の規模を考えれば、これはあまり賢明な考えではないかもしれない。
出典:ロイター