著名なスタートアップ投資家であり、ユニオンスクエアベンチャーズのパートナーでもあるフレッド・ウィルソン氏は、2015年に関する一連の予測を発表しているが、数年ぶりとなるアップルの新製品カテゴリーに関しては、彼の予測はあまり良いものではないようだ。
Twitter、Zynga、その他の大企業の初期段階に投資してきたウィルソン氏は、Apple Watchが、消費者向け電子機器業界を一変させたiPhoneやiPadといった、それ以前のApple製品に匹敵できるとは思っていない。
「現実が期待に応えられないもう一つの市場はウェアラブルデバイスだ」とウィルソン氏は書いている。「Apple Watchは、iPod、iPhone、iPadのような大ヒット商品にはならないだろう。
「誰もが手首にコンピューターを装着したいとは思わないでしょう。最終的には、この市場はパーソナルメッシュ／パーソナルクラウドとして実現するでしょう。しかし、ウェアラブルへの注力はやや行き過ぎたものであり、2015年には多くの時間、エネルギー、そして資金を費やし、大きな成果は得られないでしょう。」
T-MobileのCEO、ジョン・レジェール氏は今週初め、Apple Watchが業界にとって大きな意味を持つだろうと書いた。
さらにウィルソン氏は、「中国のアップル」こと小米科技が米国に進出すると考えている。
「Xiaomiは、調達したばかりの11億ドルの一部を米国進出に充てる予定です。これにより、Google以外のAndroid分野で強力なプレーヤーが米国市場に参入し、西側諸国における『第3のモバイルOS』の正当性が確立されることになります。」
投資家にとって、2014年に40％近く上昇したアップルの株は2015年も引き続き素晴らしい選択肢となるだろうとウィルソン氏は考えている。
2015年の資本市場は、玉石混交となるでしょう。大手テクノロジー企業は引き続き容易に資金調達できるでしょうが、金利上昇と原油価格低迷の組み合わせは世界の資本市場に大きなストレスをもたらし、世界中で安全資産への逃避が顕著になるでしょう。かつて安全資産といえば、金、米国債、優良株を指していました。しかし今や、Google、Apple、Amazon、Facebookといった銘柄が安全資産です。
[フレッド・ウィルソン、Business Insider経由]
