FBIの鑑識専門家スティーブン・フラットリー氏は、昨日マンハッタンで開かれたサイバーセキュリティに関する国際会議でAppleを激しく非難し、iOSデバイスの強力な暗号化によってFBIの捜査を困難にしているとして同社のエンジニアたちを「嫌な奴ら」や「悪の天才」と呼んだ。
マザーボードは、フラットリー氏が、ブルートフォース方式によるパスワード試行を遅くするためにアップルがハッシュ反復を 10,000 から 10,000,000 に変更した最近の変更に異議を唱えているようだと報じている。
彼はこう言った。
クラックタイムが2日から2ヶ月に延びましたね。一体どこまでがただの「出し抜き」で、どこまでが法執行機関の妨害のためなのでしょうか?Appleは悪の天才的な行動が得意ですね。
同氏は、サンバーナーディーノ銃乱射事件の犯人のiPhone 5cを解読するのにFBIを支援したとされるイスラエルの企業Cellebriteを、Appleのセキュリティ保護に対抗する能力があるとして称賛した。
「もし君にもう一人の悪の天才、セレブライトがいるなら、その前線に参入できるかもしれない」と彼は冗談めかして咳き込みながら「セレブライト」と言った。
今週初め、FBI長官クリストファー・レイ氏は暗号化を「公共の安全に関わる緊急課題」と呼んだ。Appleをはじめとする多くのテクノロジー企業は、暗号化によって顧客をハッカーや権威主義的な監視から守ることができると長年主張してきた。