Appleは月曜日、新型iPhoneとiPadに加え、「CareKit」と呼ばれる新しいソフトウェアフレームワークも発表しました。これは、病院や大学がiOSデバイスを用いて幅広い医学研究を実施できるようにするために昨年開始された「ResearchKit」の拡張版です。
CareKitは同様の原理を用いて、個人がケアプランを追跡し、症状や投薬状況をモニタリングするのを支援します。その目標は、人々が自身の健康状態をより深く理解し、より積極的に健康管理に取り組むためのインサイトを提供することです。
「ResearchKitが既に医学研究の実施ペースと規模に多大な影響を与えていることに大変感激しており、同じ原理の多くが個人のケアにも役立つ可能性があることに気づきました」と、Appleの最高執行責任者(COO)であるジェフ・ウィリアムズは述べています。「個人が自分の健康状態を理解するためのツールを提供することは、非常に大きな力になると信じています。CareKitを使って設計されたアプリは、人々がより積極的にケアに参加できるようにすることで、この力を実現します。」
「ResearchKitのおかげで、モバイルアプリが低コストで高品質な臨床研究を、かつてないほど広範囲に実施できるという威力をすぐに実感しました」と、ロチェスター大学メディカルセンターの神経学教授、レイ・ドーシー医学博士は述べています。「CareKitが、研究結果とパーキンソン病患者の日々のケアとの間のギャップを埋める一助となることを願っています。CareKitは、研究と医療の民主化に向けた全く新しい機会を切り開くものです。」
CareKitはオープンソースフレームワークとして4月にリリースされます。開発者は、ケアプランとアクションアイテムを追跡するCare Card、症状と測定トラッカー、Insight Dashboard、そして情報を共有できるConnectという4つのモジュールを活用できます。
出典:アップル