Apple Original Films の新たな興行収入ヒット作は、ブラッド・ピット主演の「F1: ザ・ムービー」で、全世界での興行収入が 5 億ドルを突破した。

CNBCはコムスコアのデータに基づき、7月の最終週末時点でこの映画のチケット売上高が5億900万ドルに達したと報じています。これは、Apple TV+向けの映画を制作・配給するApple傘下のApple Original Filmsにとって、大きな成果です。
Appleは戦略を変更し、映画を劇場とIMAXスクリーンで上映した後、今年後半にApple TV+ストリーミングサービスで配信することを決定しました。この賭けは功を奏したようです。この映画は、全世界で2億2100万ドルを売り上げたリドリー・スコット監督の『ナポレオン』が保持していた興行収入記録を破りました。
アップルの「F1:ザ・ムービー」が興行収入5億ドルを突破
夏のヒット作の影響でIMAX上映が制限されていたにもかかわらず、本作は世界中の映画館で上映されているため、さらなる興行収入が見込まれます。「F1:ザ・ムービー」は、ワーナー・ブラザースの「スーパーマン」(公開わずか2週間)を5億200万ドルで上回りました。
テレビ、プレミアムオンデマンドビデオサービス、レンタルなどへの二次販売からも追加収益を得る予定です。この映画の製作費は2億ドル以上と推定されており、経済的には成功したと言えるでしょう。
この映画の成功に勢いづき、アップルは米国でのF1レースの生中継のテレビ放映権獲得に向けて交渉中だと噂されている。
『F1:ザ・ムービー』はまた、全世界で1億5,800万ドル以上の興行収入を記録したマーティン・スコセッシ監督の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(2023年)をはじめ、『アーガイル』(9,600万ドル)や『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』(4,200万ドル)など、これまでに劇場公開されたアップルのオリジナル映画をも上回った。
Apple Original Filmsは、Apple TV+向けに劇場公開されなかったり限定公開された映画もいくつか制作した。その中には、アカデミー賞で作品賞を受賞したものの劇場公開が限定された「Coda」、限定公開された「The Banker」、トム・ハンクス主演で直接ストリーミング配信された「Greyhound」などがある。