ええ、話を進める前にはっきり言っておきます。この件でかなり批判されるでしょうし、iDBチームの他のメンバーは私が頭がおかしいと思っているでしょうが、とにかく書きます。iPadやiPhoneにLTE無線が搭載されるとは思えません。少なくとも今のところは。
これは、ウォール・ストリート・ジャーナルのごく最近の記事を含め、ほぼ全員が伝えている情報と矛盾していることは承知しています。Appleは確かに今後数週間以内にiPad 3を発売し、超高速4Gネットワークに接続できるLTE無線を搭載した初のAppleデバイスになるというのが、一般的な見解です。
しかし、私はあなたたちが間違っていると思います。その理由は…
LTEはまだ準備ができていない
誰もが待ち望んでいるこのLTE技術、果たして普及しているのでしょうか？4Gを最も推進しているVerizonを例に挙げてみましょう。同社の膨大なAndroid端末を見れば、私の言いたいことがお分かりいただけるでしょう。
Verizonの4Gカバレッジウェブページにアクセスすると、この記事を読んでいるあなたが4Gカバレッジエリア内にいる可能性は低いことがわかります。実際、まだ3Gカバレッジが利用できない地域も数多くあります。
AT&Tの加入者なら状況はさらに悪化します。誰もが4G対応デバイスを欲しがっているようですが、実際には4Gネットワークに対応していない可能性もあります。しかも、これはアメリカ国内の話です…
国外では、LTEはまだほとんど普及していません。例えば英国では現在、首都で非常に限定的な試験運用が行われているだけで、この技術が本格的に導入されるのは今後2年先になる見込みです。さらに、カバーエリアの不足も考慮する必要があります。
世界中で状況はほぼ同じだが、多くのAppleウォッチャーがLTEを強く求めている。
忘れてはいけないのは、初代iPhoneに3Gがまだ準備できていないという理由で搭載しなかったAppleと同じ会社だということです。どこかで聞いたことがあるような気がしませんか？
異なる国向けの複数のデバイスは適合しない
iPhoneやiPadの機能が米国以外では役に立たないという問題を回避する一つの方法は、地域ごとに異なるデバイスを製造することです。例えば、Appleは米国では4G対応のiPadを販売し、世界中では3G対応版を出荷するという方法があります。しかし、私はその方法には納得していません。
新CEOのティム・クック氏はまさに物流に強い人物であり、地域ごとに異なる機械を製造しなければならないのは彼のスタイルではない。「ジャストインタイム」製造などに熱心な人物であるはずなのに、製造をさらに困難にするだけのことを彼が進めるとは思えない。Appleは最近の製品発売で需要に追いつくのに苦労している中で、同じデバイスを複数バージョン製造することで製造能力をさらに低下させる余裕が本当にあるのだろうか？
バッテリー寿命
これはLTE対応のAndroid端末に共通する既知の問題であり、Appleも過去にこの件についてコメントを出していますが、バッテリー駆動時間は依然としてLTE 4Gの最大の欠点です。Android端末は4G通信では1日も持たないことで知られているため、Appleが今年iOSデバイスにLTEを搭載するのであれば、クパチーノの魔法のような力が必要でしょう。iPhone 4Sのバッテリーの持ちが今やどれほど悪いかは誰もが知っています。LTEが内蔵されたらどれほどひどいことになるか想像してみてください！
私の視点のせいで、きっと多くの批判を受けるでしょう。イギリスに住んでいて、iPadやiPhoneのLTEのメリットをそもそも感じない人間がそう言っているのだと反論する人もいるかもしれません。確かに、ある程度は正しいです。それに、AppleがLTE技術を絶対に使わないと断言するつもりはありません。間違いなく使うでしょう。ただ、2012年はLTEが見られる年ではないと言っているだけです。少なくとも、近いうちに何かが変わらない限りは。
もちろん、以前にも間違えたことはあります!
