Appleは、Spotifyのアップデートを承認した。これにより、欧州連合(EU)の顧客はアプリ内で価格を確認できるものの、購入リンクをクリックすることはできない。

Spotifyのアプリ内サブスクリプション価格とウェブサブスクリプション価格を比較できるようになりました。ただし、SpotifyはAppleのアプリ外販売に関する不利なルールに同意しなかったため、サブスクリプションページにアクセスするためのリンクをクリックできなくなりました。もちろん、Spotifyのウェブサイトに手動でアクセスしてサブスクリプションを購入することは可能です。Spotifyは3月4日のブログ投稿の更新でこれらの変更を発表しました。
少なくともEUの人々は、より情報に基づいた購入の判断ができるようになりました。Appleのアプリ内購入の利便性と手間のかからない仕組みを高く評価して、その特権のためにお金を払うべきでしょうか?それとも、Spotifyのウェブサイトでクレジットカード情報と請求情報を入力すれば、少し節約できるでしょうか?
Spotifyは、「EUのiPhoneユーザーは、夏の終わりのプロモーション価格を確認できるようになります」と述べています。「また、プロモーション終了後には、選択したプレミアムプランの価格も確認できるようになります。」
この複雑な混乱は、ブリュッセルの規制当局と、大手IT企業への罰金に躍起になっているEU官僚をなだめようとしたAppleの中途半端な努力の結果である。この戦略はある程度功を奏したようで、AppleはEU加盟27カ国の開発者向けルールをEUのデジタル市場法に準拠させるため変更した。
「残念ながら、欧州委員会の判決にもかかわらず、Appleが引き続き要求する違法かつ略奪的な税金のせいで、SpotifyとEUのすべての音楽ストリーミングサービスは、消費者がリンクをクリックしてアプリ内購入を行うという単純な機会を自由に提供できないままです」とSpotifyは書いている。
SpotifyがAppleと戦争に突入
スウェーデン発のSpotifyは、世界有数の定額制音楽ストリーミングサービスです。同社は2019年に欧州委員会にApp Storeの規則について苦情を申し立てて以来、Appleとの法廷闘争を続けています。
2024年3月、欧州委員会は、Spotifyのアプリ内サブスクリプション情報とリンクのアップデートを承認しなかったことでAppleがEUの独占禁止法に違反したと認定し、iPhoneメーカーに18億ユーロを超える罰金を科した。