元Siriチームのもう一人のメンバー、ダレン・ハース氏がAppleを退社した。The Informationによると、Siri買収の際にAppleに移籍した最後のチームメンバーの一人であるハース氏が、ゼネラル・エレクトリック(GE)に移籍したという。ハース氏は、数週間前に同じくAppleを退社しGEに移籍したSiriチームメンバーのスティーブ・ダウロラ氏と合流する。
2人の辞任は、Appleのクラウドインフラの社内移行の取り組みが、iCloudとSiriのエンジニアリングチーム間の「政治的対立」によって遅れているとの報道が広がる中で起きた。ハース氏はAppleの「クラウドエンジニアリング責任者」だったが、ウォール・ストリート・ジャーナルは4月、この対立が彼の辞任につながる可能性があると報じていた。
今週初め、Siriの共同創業者であるダグ・キットラウス氏とアダム・チェイヤー氏が、同社のSiriに関する苦境をさらに浮き彫りにする形で、新たなデジタルアシスタント「Viv」を発表した。「人間のアシスタントのような自発性と知識ベース」を備え、UberやGrubHubといったサードパーティサービスをサポートすることで、アプリを離れることなく複雑なタスクを完了できる。
Appleは来月のWWDCで、iOSやOS XとともにSiriの将来について語ると予想される。
出典:The Information