Apple、iOSデバイスの水による損傷を検知する新たな方法を検討中

iOSデバイスの水濡れ検知方法は、現在かなり古いものです。他の電子機器と同様に、Appleのモバイル製品のほとんどには、デバイスが過度の水分に触れると色が変わる液体接触インジケーターが搭載されています。

これらのインジケーターの問題点は、水に浸かっていないにもかかわらず色が変わることがあることです。例えば、湿度が高いと、デバイスが深刻な水害を受けたように見えることがあります。そこでAppleは、この状況を改善しようとしています…

AppleInsiderが発見した新たな特許出願の中で、Appleはモバイルデバイスの水濡れを検知する新たな方法について説明している。出願書類は「電子機器における水濡れ検知メカニズム」と題されている。

Appleはまず、ベンダーは一般的に、デバイスが水害による故障かどうかを判断する資格を有していないと説明しています。これは2つの大きな問題を引き起こす可能性があります。1つは、深刻な水害を受けたデバイスが、保証期間内に不適切に無償交換される可能性があることです。たとえApple Storeで週に1回、デバイス1台あたり平均500ドルの交換費用が発生したとしても、Appleは7日間で約20万ドルの損失を被ることになります。2つ目の問題は、水害による故障ではないデバイスが、インジケーターの誤作動により保証交換を拒否される可能性があることです。

これらの問題を回避するため、Appleはデバイスの内部コンポーネントの1つに浸水検知システムを埋め込むことを提案しています。このセンサーは水溶性接着剤で覆われており、水やその他の液体に浸かるとすぐに溶解します。

この方法の利点は、理論的にはAppleがiOSの設定アプリにセンサーの状態を反映するパネルを組み込むことができることです。これにより、デバイスが水没しているかどうかの判断が大幅に容易になります。言うまでもなく、この解決策は誤検知の可能性も低いようです。

もちろん、Appleはこうしたナンセンスなことをすべて無視して、化学処理を施した防水iOSデバイスの製造に着手することもできる。しかし、すぐにそうなるとは思えない。