多くの脱獄ユーザーにとって、TinyUmbrellaというプログラムは馴染み深いでしょう。これは、iOSデバイスのSHSH BLOBをMacに保存して安全に保管するための、従来から最適な方法の一つでした。SHSH BLOBとは何か、その機能、そして保存方法についてはこの記事では触れません(近いうちにこの点についてまとめる予定です)。しかし、これらのBLOBを保存することは多くの脱獄ユーザーにとって重要なことであり、TinyUmbrellaは長年にわたり、そのための頼りになるアプリケーションとして利用されてきました。
このアプリケーションは開発元であるSemaphoreによって8月にアップデートされましたが、多くのMacユーザー(私を含む)が、新しいバージョン9.3.4の起動時にエラーが発生し、全く使用できないことに気づいています。このガイドでは、Macでアンブレラを再び使えるようにするための修正方法を解説します。これで、BLOBの保存を再開できるようになります。
アプリケーションのバージョン9.3.4を起動すると、一瞬読み込みが始まりますが、次のダイアログが表示されて中断されます。
しかし、Twitterユーザー@2Klasicさんがまとめた修正プログラムのおかげで、まだ問題は解決しました!いくつかの簡単なファイルを置き換えるだけで、プログラムを再び動作させることができるはずです。以下に修正手順を記載します。まだプログラムをお持ちでない方、または起動しないことに気づいて削除してしまった方のために、インストール手順も記載しています。既にインストールされている方は、手順5に進んでください。
アプリケーションの修正
1) SemaphoreのサイトからTinyUmbrella 9.3.4をダウンロードしてください。サイドバーにある「OSX Installer Bundled JRE」というバージョンをお勧めします。プログラムに必要なJava Runtime Environmentをお持ちでない方でも簡単にインストールできます。
2)ダウンロードした .dmg をダブルクリックしてマウントし、インストーラーをダブルクリックして実行します。
3)インストーラー画面に従ってインストール場所を選択し、完了したら「完了」をクリックします。
4)アプリケーションフォルダからTinyUmbrellaを起動し、クラッシュが発生するかどうか確認してください。この手順により、後で置き換えるフォルダが作成されますが、このフォルダは実際には存在しません。
5)修正に必要なファイルが含まれている「TU Fix.zip」をダウンロードして解凍します。
6)この時点で、デフォルトで非表示になっているいくつかのファイルを表示する必要があるため、/Applications/Utilities または Spotlight 経由でターミナルを起動します。
7)ターミナルで次のコマンドを実行し、「Enter」キーを押します。
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles -boolean true ; killall Finder
上の写真からわかるように、コマンドを発行した後、ダウンロードしたフォルダー内のフォルダーも含めて、隠しフォルダーが表示されるようになりました。
8)先ほど解凍した「TU Fix」フォルダを開いた状態で、別の Finder ウィンドウを開き、ホーム ユーザー フォルダ(「ムービー」、「ピクチャ」、「書類」などが含まれているフォルダ)を表示します。
9)「ユーザー」フォルダ内の「.tu」というタイトルのグレー表示されているフォルダを見つけ、その中の「.cache」フォルダを探して削除します。
10)ダウンロードした「TU Fix」フォルダ内の「.cache」フォルダをコピーし、手順9で元の「.cache」フォルダを削除した/Users/Username/.tuフォルダに貼り付けます。
11)ターミナルに戻り、次のコマンドを実行して隠しフォルダを再度非表示にします。
defaults write com.apple.finder AppleShowAllFiles -boolean false ; killall Finder
上記のスクリーンショットでは、ターミナル コマンドを発行した後、編集した隠しフォルダーが再び消えていることに注意してください。
12) TinyUmbrella を再度起動すると、正常に戻ります。
将来、デバイスを任意のファームウェアバージョンにダウングレードできるツールがリリースされることを期待している人にとって、あらゆるiOSバージョンに対応する途切れることのないblobのチェーンを維持することが不可欠です。そのため、TinyUmbrellaのようなツールを常に動作可能な状態にしておき、署名ウィンドウ内でblobを保存できるようにしておくことが不可欠です。
定期的にBLOBを保存するという比較的小さな手間を考えると、将来的にデバイスで好きなファームウェアを実行できるようになる可能性と引き換えに、その手間をかける価値はあるように思えます。近いうちに、BLOB保存に私が愛用しているツール「savethemblobs」(まさにその名も「savethemblobs」)の使い方に関するチュートリアルを書く予定ですが、多くの人にとってTinyUmbrellaはまさに必要なものです。もしあなたがそのような人なら、このガイドがきっと役立つはずです。
この方法はうまくいきましたか?まだBLOBを保存していますか?また、どんなツールを使っていますか?ぜひ下記にご意見をお聞かせください。