ドキュメンタリー作家であり映画監督でもあるケネス・ローレン「ケン」バーンズは、アーカイブ映像や写真を活用し、興味のある対象にゆっくりとズームインしたり、ある対象から別の対象へとパンしたりすることで、それらに命を吹き込むスタイルでよく知られています。
このテクニックは「ケン・バーンズ効果」として知られるようになり、Apple の iPhoto、iMovie、Final Cut Pro X アプリやその他多くのソフトウェア アプリケーションで使用されています。
今日、ケンは新しい同名の iPad アプリをリリースしました。App Store で無料で入手できます。このアプリを使うと、『南北戦争』、『野球』、『禁酒法時代』など、彼の全 25 作品の特典映像、舞台裏映像、その他の映像を含むストリーミング ビデオにアクセスできます。
リリースノートには、「このアプリはケンの映画作品のコレクションではありません。アメリカの歴史を全く新しい視点で見るためのアプリです」と書かれており、iPadでのみ利用可能です。
このアプリは基本的に、人種、戦争、芸術、苦難、革新、政治といったアメリカの歴史に繰り返し現れるテーマを描いたケンの厳選された映画の映像コラージュへのキュレーションされたアクセスを提供します。
Retina スクリーンが最大限に活用されるため、すべてのビデオが素晴らしい画質で表示されます。
アプリには 3 つの主なビューがあります。
- タイムラインビュー:ズームイン・ズームアウトでアメリカの歴史を時系列で探索できます。映画のシーンを選択して、その瞬間について学ぶことができます。
- テーマビュー:テーマ(芸術、苦難、イノベーション、政治、人種、戦争)を選択すると、ケンが厳選したシーンのプレイリストが表示されます。各プレイリストは、アメリカの歴史に共通するパターンを描いています。例えば「人種」のプレイリストでは、南北戦争、野球、トーマス・ジェファーソン、ジャズといった場面がどのように関連しているかが分かります。
- 映画ビュー:『ザ・ウォー』や『ベースボール』など、ケン・バーンズのお気に入りの映画を選択すると、その映画のシーンを視聴できます。お気に入りの映画にどんなテーマが登場し、他の映画でどのように再現されているかをご覧ください。
彼がハリウッド・レポーター誌のインタビューで Mac と Apple を賞賛していたのが気に入りました。
Appleは長年、私の映画制作の要素を自社のプログラムに取り入れてきました。彼らはそれを「ケン・バーンズ効果」と呼んでいます。Appleのプラットフォームを活用して、私の作品を全く新しい形で発表し、新たな視聴者に届けられることを、とても嬉しく思っています。
私たちの映画はニューハンプシャー州の小さな町で何年もかけて作られており、過去の経験を現在に伝えるような形で映像と物語が織り合わされています。
以下は、ブルームバーグテレビの「ブルームバーグ監視」番組でメディアのデジタル化について議論しているバーンズ氏のコメントです。
Ken Burns を App Store から無料でダウンロードしてください。
無料ダウンロードには、「イノベーション」をテーマにしたプレイリストが1つ含まれています。さらに5つのプレイリストを、9.99ドルのアプリ内購入で1回限りご利用いただけます。
これは iPad 専用のアプリであり、iOS 7.0 以降が必要です。