Law360の報道によると、電気自動車用バッテリーメーカーのA123 Systemsは今月初め、Appleを従業員の引き抜きで提訴した。同社によると、クパティーノに本社を置くA123 Systemsは、昨年6月頃から、新たに設立する大規模バッテリー部門に最重要人材を採用するため、「積極的なキャンペーン」を開始していたという。
A123システムズ社は、これは同社の競業避止義務契約および秘密保持契約に直接違反するものであり、この人材引き抜きによって多額の投資損失が発生し、代わりの人材探しに追われる事態に陥っていると述べている。同社は裁判所に対し、金額非公開の損害賠償と1年間の移転禁止命令を求めている。
A123 Systemsのウェブページによると、同社は「電気自動車用の先進的なエネルギー貯蔵装置」を製造しており、同社がAppleとその元従業員を競業禁止条項違反で訴えているという事実は、Appleが電気自動車の製造に関する秘密プロジェクトを進めているという最近の噂にさらなる信憑性を与えている。
今月初め、Appleが自動車の開発に興味を持っているという噂が広まり始めた。同社はシリコンバレーの極秘研究所に社内外から数百人のエンジニアを集め、電気自動車とみられる自動運転車の開発に着手したと伝えられている。
出典: Law360(CNET経由)