Appleの製品デザイン担当副社長タン・タン氏は、アイブ氏の会社LoveFromに加わり、OpenAIのハードウェアAIプロジェクトに取り組むと報じられている。

ブルームバーグによると、タン氏はChatGPTメーカーのOpenAIの「新しい人工知能ハードウェアプロジェクトに取り組む」ためにLoveFromに雇われたという。
退任する幹部は2月までクパチーノの会社を去る予定はないが、その職務はすでに分割されている。
マーク・ガーマン、ブルームバーグ:
伝説的デザイナーのジョニー・アイブ氏とOpenAIのサム・アルトマン氏は、最新の機能を備えたデバイスの開発を目指し、新たな人工知能ハードウェアプロジェクトにApple社のベテランを起用している。
「最新機能を備えたデバイス」とは何なのか?私たちもブルームバーグも知らない。しかし、The Informationが9月に報じたところによると、アイブ氏とOpenAIのCEOサム・アルトマン氏が、OpenAIの技術をベースにした新しい「AIハードウェア」の開発協力の可能性について話し合っているという。
この取り組みの一環として、退任するApple幹部のタン・タン氏は、アイブ氏のデザイン会社LoveFromに加わり、新製品の外観と機能の設計を担当する。現代AIの顔となった幹部のアルトマン氏は、ソフトウェア基盤を提供する予定だ。関係者によると、タン氏はLoveFromに在籍しながら、このプロジェクトのハードウェアエンジニアリングを率いるという。
ガーマン氏によれば、アイブ氏はOpenAIでの仕事を新たな会社に活かしたいと考えているという。
アイブのアップル時代の同僚の多くは現在ラブフロムに所属している
伝説のデザイナーであるアイブは、30年近くAppleに在籍した後、2019年に同社を去って以来、20人以上のApple社員を雇用してきました。現在、LoveFromで働くアイブの元デザインチーム出身のデザイナーの数は、Appleに残っているデザイナーの数を上回っています。
Appleの退社は最近も続いている。Appleで最も重要なユーザーインターフェースデザインリーダーの一人であるパトリック・コフマンが退社した。アイブ氏の退任後にAppleに入社した、英国放送協会(BBC)の元デザイン担当役員、コリン・バーンズ氏も1月に退社する。バーンズ氏は、初期のハードウェアおよびソフトウェアのコンセプト検討を担当するAppleのインタラクションアーキテクチャチームを率いている。
アップルでアイブ氏の工業デザインチームのもう一人のチームメンバーだった青柳翔太氏も同社を去り、アイブ氏の会社に入社したばかりだ。
LoveFromはAirbnbやFerrariといったパートナーとのプロジェクトにも貢献してきた。しかし、The Informationが言うように、アイブ氏とアルトマン氏が「AI時代の新しいハードウェア」の開発に成功すれば、それはApple退社以来、彼にとって最も重要なプロジェクトとなるだろう。