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macOS 10.12 Sierra向けオープンソースDarwinコードが公開

macOS 10.12 Sierra向けオープンソースDarwinコードが公開

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Appleは本日、macOS 10.12 Sierra向けのオープンソースDarwinコードをリリースしたと9to5Macが報じています。Darwinをご存じない方のために説明すると、DarwinはmacOS、iOS、watchOS、tvOSの基盤となるUnixコンポーネントの中核セットであり、ドライバや暗号化されていないカーネル、そしてBSD部分も含まれています。

Appleは通常、macOSのメジャーリリース直後にDarwinのコードをリリースしており、Sierraも例外ではありません。Sierraの内部動作の複雑さに興味のある方は、こちらの直接ダウンロードリンクからDarwinのコピーを入手できます。

投稿時点では、新しいファイルはまだ opensource.apple.com の Web UI に表示されていませんでした。

Apple は 2000 年にオープンソースの Unix オペレーティングシステムとして Darwin を発表しました。それ以来、ソフトウェアプラットフォームの進化に合わせて Darwin を定期的にアップデートしてきました。

macOSはDarwinではない、あるいはその逆ではない、という点に留意することが重要です。macOSはDarwinの基盤上で動作しますが、CarbonやCocoa API、Quartz Compositor、Aquaといった、エンドユーザーが使いやすいようにするための多くの機能が追加されています。

Darwin の上にあるこれらの (クローズドソースの) 独自のレイヤーによって、macOS にグラフィカル UI、高レベル サービス、アプリケーションなどのすべての機能が提供されます。

言い換えれば、Darwin では Mac 用に作られたソフトウェアをそのままでは実行できません。

しかし、熱心なファンたちはオープンソースのDarwinコードから様々なフォークを作成し続けました。例えば、「Darwin-on-arm」のようなプロジェクトは、Darwinコードを改変して、Raspberry PiやBeagleboardといった他のコンピューティングプラットフォームでも動作するようにしています。

また、OpenDarwin や PureDarwin などの他の Darwin ディストリビューションには、Apple の Darwin コードにはないパッチやカーネル拡張も含まれています。

出典: 9to5Mac

Milawo
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