約 1 年前、 iOS 開発者FoxFortMobileによる、ジェイルブレイクされたデバイス向けのKrashKopというアプリを紹介しました。このアプリは、デバッグの目的でクラッシュ ログやその他の有用な情報を開発者と共有したいエンド ユーザー向けに、最新のクラッシュ レポート エクスペリエンスを提供しました。
KrashKop はもともと、ジェイルブレイクされた端末のみを対象とし、ユーザーがジェイルブレイクの調整によるクラッシュを開発者に報告できるようにすることを目的としていましたが、現在では、TrollStore の強力な CoreTrust バグを利用して、ジェイルブレイクされていない端末でも動作するように機能を拡大しているようです。CoreTrust は、RootHide の Procursus ベースのブートストラップや、実際のジェイルブレイクなしでシステム調整の挿入を可能にする Serotonin の「セミジェイルブレイク」など、最近のユーティリティを支えるエンジンです。
KrashKopは、他の多くのクラッシュレポーターが抱える重要な問題も解決します。iOS 15およびiPadOS 15以降、AppleはJSONベースの.ips拡張子を持つ新しいクラッシュログ形式に切り替えました。KrashKopが起動する前にこれらのログを確認する最良の方法は、コンソールアプリを使ってMacに送信して表示することですが、これは面倒ですし、誰もがMacを持っているわけではありません。
KrashKop を使用すると、コンピューターを介さずにデバイス上でこれらの新しくフォーマットされたクラッシュ ログを表示および管理できるため、ユーザーと開発者の両方にとってモバイル診断が容易になります。
KrashKop は単なるクラッシュログビューアであり、クラッシュの原因を推測する機能は備えていない点に留意してください。さらに、他のツールとのフックも行わないため、軽量で、ブートストラップ環境へのリスクも低く抑えられています。
KrashKopがTrollStoreと連携するようになったことで、本格的な脱獄が待たれる昨今、クラッシュログは新たな「セミジェイルブレイク」の領域へと拡大しました。現在、脱獄せずにCoreTrustのバグを利用したシステム微調整を注入するケースが見られるため、トラブルシューティングのために何らかの診断ツールが必要でした。
TrollStoreに対応した新しいKrashKopを試してみたい方は、Havocリポジトリのアプリ紹介ページから無料でダウンロードできます。アプリはiOS 15.4から17.0まで対応しています。
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