Appleは夏までにインドでiPhoneの現地生産を開始する計画だ。インドに生産工場を建設する前に政府に求めているいくつかの譲歩については最終決定がまだ下されていないものの、同社は12億5000万人という巨大な人口を抱えるこの国で、中古iPhoneの販売活動を再開すると報じられている。
ブルームバーグによると、アップルが以前に再生iPhoneの販売を提案したが、強い抵抗に遭ったため、同社は要求を再び提示し、政府関係者が使用するデバイスが品質基準に準拠していることを保証した。
懸念されるのは、アップルなどの企業に中古製品の輸入を許可すると、中古で低品質の電子機器が大量に流入し、インド国内での製造を奨励する政府の「メイク・イン・インディア」計画が台無しになり、インドが実質的に古くなった携帯電話の投棄場になってしまうのではないかということだ。
「政府は懸念しており、インドが中古電子機器の投棄場とならないように政策立案に努めるだろう」とガートナー社のムンバイ拠点リサーチディレクター、アンシュル・グプタ氏は述べた。
一方、Appleは現在、インドに建設予定のiPhone製造工場を活用し、中古iPhoneをインド市場で販売する前に再生すると主張している。情報筋によると、Appleは再生iPhoneを品質基準に適合させるために必要な製造インフラを備えていると述べている。
前述の通り、クパチーノの同社は現在、インド国内でのiPhone生産開始に向けて政府関係者と譲歩を交渉中だ。
価格に敏感なインド市場でシェア拡大に苦戦しているAppleの動機は明らかだ。したがって、Appleがインドで販売したい中古iPhoneは、より安価で、インド市場の中でも価格に敏感な層をターゲットにすべきだ。
出典:ブルームバーグ