ムンバイのプラバデヴィにあるシュリー・シッディヴィナヤク寺院で夜明け前のスピリチュアル体験をした直後、アップルのCEOティム・クック氏はインド国内でのLTEの大規模な展開に先立ち「戦略的パートナーシップ」を結ぶため、インド国内の大手無線通信事業者と会談した。
12億5千万人の人口を抱えるインドは、高速第4世代ワイヤレスネットワークの到来を目の当たりにしようとしている。Economic Times of Indiaが本日報じたところによると、AppleはこれをiPhone市場拡大のチャンスと見ているという。
国内最大手の通信事業者であるバーティ・エアテルとリライアンス・ジオ・インフォコムは、今年、全国規模で商用4Gサービスを開始する予定だ。
エアテル幹部は、同社がアップルとより広範な戦略的提携について協議したことを認めた。その提携には「小売店を通じた流通や販売、端末のオファー、さらには人材のトレーニングといった選択肢も含まれる可能性がある」という。
クック氏は金曜日にエアテルのスニール・ミッタル会長と会談する予定。
アップルのCEOは、タタ・グループのサイラス・ミストリー会長、ボーダフォン・インドのスニル・スードCEO、タタ・コンサルタンシー・サービスのNChandrasekaran CEO、テランガーナ州のK・チャンドラシェカル・ラオ首相、マハラシュトラ州のデヴェンドラ・ファドナヴィス首相とも会談する予定だ。
報道によると、国内通信事業者と流通ネットワークは、4Gサービスの普及を促進するために、4Gデバイスに特化するだろう。Appleは現在、インド国内で約1万店舗を展開しており、4Gの拡大は、iPhoneの販売とサービスにおいてインド市場への進出をさらに深める手段となると考えている。
「おそらく当社だけでなく他社も足を引っ張っているのは、インドでのLTE展開が今年ようやく始まったばかりで、インドで非常に優れたネットワークが登場し始めるだろうということだ」とクック氏は先月の電話会議でアナリストらに語った。
「これにより、古いネットワーク、2.5G、あるいは一部の3Gネットワークでは実現できなかった方法で、iPhoneのパワーと能力が発揮されるでしょう。」
インドは、米国を追い越し、中国に次ぐ世界第2位のスマートフォン市場となる見込みです。急成長を続けるインドスマートフォン市場において、Appleは現在3%のシェアを占めています。
出典:エコノミック・タイムズ・オブ・インディア