米連邦捜査局(FBI)は、先月フロリダ州ペンサコーラ海軍航空基地で発生した銃撃事件の実行犯とみられる銃撃犯が所有していた2台のiPhoneのロックを解除するため、アップルのエンジニアに協力を求めている。
FBIは、モハメド・サイード・アルシャムラニが3人の死者を出した銃撃事件の実行犯であると考えている。FBIは月曜日にアップルの法務顧問に宛てた書簡の中で、両方のiPhoneがパスコードで保護されていると指摘した。「捜査官は関連するパスコードを『推測』する試みを積極的に行っているが、今のところ成功していない」とFBIは述べた。
NBCニュースが報じている。
FBI法務顧問ダナ・ボエンテ氏からの書簡によると、当局は他の連邦機関のほか、外国の専門家や「サードパーティベンダーコミュニティの知り合い」にも支援を求めたという。
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法執行当局者は、襲撃中に保安官代理に殺害されたアルシャムラニ容疑者が所有していたと思われるiPhoneの1台にさらなる問題があると述べた。容疑者はどうやらiPhoneに向けて発砲したようで、ロック解除の取り組みがさらに困難になっているという。
ペンサコーラ銃撃犯は死亡しているものの、捜査官らは「万全を期して」iPhoneの捜索を希望している。2台のiPhoneはバージニア州クアンティコにあるFBI犯罪研究所に送られた。FBIは「裁判所の命令を履行するために、Appleと協力するために必要なことは何でも行う準備はできている」と述べた。
Appleは昨日、次のような声明を発表しました。
私たちは法執行機関を深く尊重し、常に協力して捜査に協力してきました。1か月前、FBIがこの事件に関する情報提供を要請した際には、保有するすべてのデータを提供しました。今後も、利用可能なデータを活用してFBIを支援していきます。
FBIがイスラエルのセキュリティ企業Cellebriteにパスコード解読の支援を依頼したかどうかは不明だ。Cellebriteのソフトウェアは、2015年にサンバーナーディーノ銃乱射事件の犯人サイード・ファルークが所有していたロックされたiPhoneの解読にFBIが協力したと考えられている。
ご存知のとおり、Apple は FBI と公の場で戦い、セキュリティ保護を欠いた iOS モバイル オペレーティング システムのバージョンを作成することは、連邦政府がパスコードを回避できることになるため、セキュリティの観点から受け入れられないと主張しました。