新たな報道によると、次期iPhone 6はNFC(近距離無線通信)技術に対応する予定だ。ニューヨークのニュースメディアBrightwireは、関係筋の情報として、Appleが将来のモバイル決済システムにこの無線技術を活用する計画だと報じている。
実際、Brightwireによると、ティム・クック氏と同社はすでに中国銀聯(China UnionPay)サービスとの契約を締結しているという。この契約により、ユーザーはiPhoneのPassbookを使って、中国国内300万台以上の中国銀聯(China UnionPay)「QuickPass」POS端末でモバイル決済できるようになる。
Brightwire の Frank Hill 氏のコメントを次に示します。
関係筋によると、アップルは次世代のiPhoneに近距離無線通信(NFC)決済機能を搭載する見込みで、モバイル決済サービスで中国銀聯と合意に達したという。
情報筋によると、中国銀聯との契約により、ユーザーはiPhoneのPassbookに同銀行カード会社のアプリをダウンロードし、中国国内の300万台を超える中国銀聯の「クイックパス」POS端末でモバイル決済できるようになる。
ヒル氏はさらに、両社が共同で別のモバイルソリューションの開発にも取り組んでいると述べ、最終的にはAppleの直営店での購入に利用できるようになると付け加えた。中国銀聯は、その銀行間ネットワークが中国の主要銀行のほとんどにATMを接続しているため、中国国内でかなりの普及率を誇っている。
Appleはこれまで、自社のデバイスにNFC技術を採用することを避けてきた。上級副社長のフィル・シラー氏は2012年に「NFCが現在のあらゆる問題の解決策になるかどうかは明らかではない」と述べている。しかし、Appleは近距離無線通信に関する特許を複数保有しており、その中には小売取引に関する特許も含まれている。
マーティン・ハジェックによるiPhone 6のコンセプト
iPhone 6の噂話の中でNFCとモバイル決済はあまり話題になっていませんが、これは目新しいものではありません。Appleは長年この分野に強い関心を示しており、ティム・クックCEOも今年初め、モバイル決済がTouch ID機能の「構想の一つ」だったと認めています。
iPhone 6は早ければ8月にも発売されると予想されており、新しいハードウェア、より大きなディスプレイ、その他多くの改良が加えられる予定だ。