The Vergeの記者ジョーダン・ゴルソン氏は、ルイビル発ボルチモア行きのサウスウエスト航空994便が搭乗ゲートにいる間にNote 7から煙が出たため避難させられた昨日の事件について、米国消費者製品安全委員会が調査を開始したと書いている。
同航空会社の広報担当者はザ・ヴァージに対し、乗客乗員全員が客室のメインドアから飛行機を降り、負傷者は報告されていないと語った。
「さらに心配なのは、問題の携帯電話がGalaxy Note 7の交換品であり、サムスンが安全だと判断していたという事実だ」と記事には書かれている。
サムスンはこの事件から手を引こうとしており、The Verge に対して次のような疑わしい声明を出している。
端末を回収するまでは、この事象が新型Note7に関連しているかどうかは確認できません。現在、当局およびサウスウエスト航空と協力し、端末の回収と原因の特定に取り組んでいます。端末の検査が完了次第、より詳しい情報をお伝えいたします。
爆発したNote 7の所有者であるブライアン・グリーン氏は、サムスンの主力スマートフォンの世界的なリコールが発表された直後の9月21日にAT&Tストアで交換用のNote 7を受け取ったと語った。
グリーン氏はこの事件について次のように回想している。
グリーン氏は、乗務員の指示に従って携帯電話の電源を切り、ポケットに入れたところ、煙が噴き出したと述べた。機内の床に落とすと、「灰緑色の濃い煙」が噴き出していた。グリーン氏の同僚が私物を取りに戻ると、携帯電話がカーペットを焼き尽くし、機内の床下を焦がしていたという。
グリーン氏は、交換品のNote 7を受け取ってからワイヤレス充電器しか使っていないと述べており、機内での発火は内蔵バッテリーの不具合が原因だった可能性が高いと示唆している。当該端末のIMEIはサムスンのリコール対象機種チェッカーに合格し、「素晴らしいニュース!」というメッセージが表示され、リコールの対象外であることが示された。
いずれにせよ、彼のNote 7は現在、ルイビル消防署の放火班に保管され、捜査を受けている。サムスンにとってさらに懸念されるのは、米国消費者製品安全委員会がこの事件の調査を開始したことだ。
グリーン氏は、爆発したNote 7の交換品をすでに新品のiPhone 7に交換したとゴルソン氏は報じている。サムスンはすでにNote 7の爆発で多くの問題を抱えているが、今度はNote 7の交換品でさえ発火する可能性があり、さらに危険な危機に直面しているようだ。
出典:The Verge