iOS 開発者 LukeZGD の EverPwnage 脱獄ツールは、古いデバイスとファームウェアの組み合わせを対象としているにもかかわらず、最近多くのアップデートが行われ、より多くのデバイスとファームウェア バージョンがサポートされるようになりました。
先週末、EverPwnage がバージョン 1.3 にアップデートされ、最新のアップデートがリリースされました。今回のアップデートでは、エクスプロイトが変更されただけでなく、新しいファームウェアのサポートが追加され、その他いくつかの改善も行われています。
EverPwnage v1.3 の完全な変更ログは以下にあります。
- エクスプロイトをoob_entryに切り替えます。このエクスプロイトにより、(再)脱獄が失敗することはなくなります。
- iOS 9.3.5 および 9.3.6 のサポートを追加 (セミアンテザードのみ、アンテザードなし)
- 「Load Tweaks」トグルを追加。これにより、再脱獄時にTweaksを無効化できます。
- すでにジェイルブレイクされたデバイスにブートストラップを再インストールできるようにする
- A5(X) デバイスの問題を修正するために IPA を更新しました
おそらくここで最も重要な変更点は、staturnzdevによるoob_entryカーネルエクスプロイト手法への切り替えです。これにより、エンドユーザーにとって100%のジェイルブレイク信頼性が実現します。このエクスプロイトは他の多くのエクスプロイトのように失敗率がないため、初回の試行で成功し、その後のジェイルブレイク試行でも成功し続けます。
これは重要な点です。iOS 9.3.5および9.3.6の最新サポートはセミアンテザード(半脱獄)であるため、ハードリブートのたびにユーザーはデバイスを再度脱獄する必要があります。エクスプロイトが失敗しない限り、脱獄状態に戻るのにそれほど時間がかかりませんので、手間は軽減されます。
このアップデートのその他の変更には、新しい Load Tweaks トグルが含まれており、ユーザーはトラブルシューティングの目的で再ジェイルブレイク時にジェイルブレイク調整を簡単に無効にすることができます。また、トラブルシューティングの目的で、すでにジェイルブレイクされたデバイスにブートストラップを再インストールする機能も含まれています。
EverPwnage脱獄ツールは、iOS 8.0~9.3.6を搭載した32ビットデバイスのみを対象としています。デバイスとファームウェアの組み合わせによっては、アンテザード脱獄に対応しているものもありますが、セミアンテザード脱獄に対応しているものもあります。脱獄ツールの詳細とダウンロードについては、プロジェクトのGitHubページをご覧ください。