新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、AppleのiPhoneなどの高級品や憧れのガジェットの需要が落ち込み、中国の複数の小売業者が購入者を誘致するためにiPhone 11シリーズを値引きする事態に陥っている。
ロイターは木曜日に次のように報じた。
中国の人気電子機器メーカーSuningのオンラインストアでは、iPhone 11の64GB版を4,999元（707.54ドル）で販売している。これは、Appleの中国公式サイトに掲載されている価格より500元値引きされている。
一方、iPhone 11 Pro Maxの64GB版は7,499元（1,061.38ドル）で販売されており、Appleの中国ウェブサイトの価格より1,600元安くなっている。
JD.com、Gome、Dangdangなど、他の人気中国小売業者のウェブサイトでも同様の割引が見られます。さらに、人気のTmallウェブサイトでは、Apple正規販売店の複数社が割引価格でiPhone 11を販売しています。
これらの値下げは、Appleの売上高で第2位の市場である中国におけるiPhoneの需要を押し上げると予想されます。2019年には、中国の一部のECサイトが、国内のライバル企業との激しい競争によって弱体化した需要を喚起するため、iPhoneの価格を値下げしました。
ティム・クックCEOは、値下げが14億人の人口を抱える中国におけるアップルの売上回復に貢献したことを認めた。中国政府のデータによると、2月に中国で新型コロナウイルスの感染がピークを迎えた際、アップルの同月における同国への携帯電話出荷台数は50万台未満だった。
Appleの中国での復活は、5G対応の携帯電話が製品に含まれていないために妨げられる可能性がある。しかし、遅延に関する矛盾する噂を額面通りに受け止めれば、5G対応iPhoneは9月か、あるいはもう少し遅れて登場すると考えられているため、今年後半には状況が変わるはずだ。
