Tile社が刷新したTile MateとTile Slimをリリースしたのは、それほど昔のことではありません。それぞれ用途の異なるBluetoothトラッカーです。1つは小型でコンパクト、もう1つは大きめですが財布に収まるほどスリムです。Tile社は、人気のBLEトラッカーの最新Proシリーズで再び挑戦を始めます。
スポーツバージョンとスタイルバージョンの2種類があり、それぞれ男性向けと女性向けであることが明確に分かります。スポーツモデルはマット仕上げのスペースグレイメタル外装で、耐久性も非常に優れているようです。キーホルダーを取り付けた際に、金属同士が接触することでアルマイト加工が傷ついてしまうのではないかと心配していましたが、傷はつきませんでした。Tile Mateと同じサイズの中央部分は、やはりプラスチック製ですが、他のTile Mateよりも傷がつきにくいように感じます。
スタイルバージョンは、金属製のリングで囲まれている点が非常に似ていますが、マット仕上げではなく光沢のあるゴールドカラーになっています。内側の部分はプラスチック製ですが、今回はシンプルな模様が入った白色です。
しかし、今回の変更点はその美しい外観だけではありません。内部には、音量が2倍になったスピーカーが搭載されています。アプリ内で好みの音量に調整することも可能です。Bluetoothの接続範囲も2倍になり、最大60メートルまで接続できます。テストでは、これは非常に便利でした。接続範囲の広さは、機器を見つける際に大きな違いを生みます。
これまでのTileシリーズは防滴仕様でしたが、Proシリーズはさらに進化。水深1.5メートルに1時間浸水しても耐えられる防水性能を備えています。プールに落としたり、雨天時に放置したりしても、問題なく耐えられます。
私は最初のクラウドファンディングキャンペーンの頃からTileユーザーで、それ以来ずっと愛用しています。これまで使ってきたBluetoothトラッカーの中で、やはりTileに戻ってきます。いつも思い出すのは、ガールフレンドが家の外の森でうっかり鍵をなくしてしまった時のことです。翌日、彼女は鍵を探し始めますが、見つかりません。寝室、キッチン、車など、あらゆる場所を探します。そして、鍵にTileがくっついていることを思い出します。アプリを開いて歩き回ります。外に出て車を確認すると、森の中から聞き慣れたチャイムの音が聞こえてきます。彼女はそこへ戻り、案の定、鍵を見つけました。Tileなしでは絶対に不可能だったでしょう。
一番残念だったのは、キーホルダーのようなものが付属（もしくは別売り）されていたら良かったのにと思うことです。頑丈なクリップかパラコードカラビナがあればもっと良かったのに。簡単にアップセルできそうなのに、今回は見当たりません。Tileをバッグに取り付けるためのものが手元になかったので、キーホルダーかクリップを探し回らなければなりませんでした。
Tile Proシリーズは標準のTileよりも高価で、バッテリーは依然として交換できないため、人によっては購入を正当化しにくいかもしれません。しかし、少し試してみたところ、その通信範囲、音量、そして見た目はそれほど重要ではありませんが、価格に見合う価値があることがはっきりと分かりました。どちらのバージョンもTileのウェブサイトで35ドルで購入できます。
