KGI証券のアナリスト、ミンチー・クオ氏によると、Note 7の世界的なリコールと製造中止はアップルにとって幸運となり、クパチーノの同社によるiPhoneの売上が500万~700万台増加する可能性があるという。
MacRumorsが入手した今朝の顧客向けメモの中で、アナリストは、Note 7の製造中止によって主に恩恵を受けるのはAppleと中国のAndroidメーカーHuaweiであり、AppleはデュアルカメラシステムによりiPhone 7 Plusの注文が急増する可能性があると推測している。
クオ氏はまた、Note 7と同様の失敗、特に近日発売予定のGalaxy S8スマートフォンでの失敗がサムスンブランドを破壊することになるだろうと警告した。
レポートより:
リコールと生産停止後にNote 7からiPhoneに切り替えた消費者は、次のような特徴を持っていることが分かります。(1)サムスンブランドを信頼していない、(2)元iOSユーザーである可能性がある、(3)デュアルカメラ機能を好む、(4)通信事業者の補助金パッケージを好む(iPhone 7と7 Plusは9月に最も宣伝された主力モデルでした)。
クオ氏は、特にiPhone 7 Plusの現在の生産能力を拡大しない場合、同社は旧Note 7の顧客からのiPhone 7 Plusの注文を処理するのに最大5週間かかる可能性があるため、Note 7の製造中止によるAppleの最大のメリットはすでに「ピークを迎えた」可能性があると考えている。
ノート7の大失敗からアップルが得る利益は、実際のiPhone出荷数ではなく「上方修正予測に大きく反映されている」と報告書は述べている。
今年後半に発売予定のHuaweiのMate 9スマートフォンにもデュアルカメラが搭載されており、Androidエコシステムに留まりたい旧Note 7所有者にとって興味深い提案となるだろう。
Googleが最近発売したPixelおよびPixel XLスマートフォンシリーズは現在在庫切れだが、Googleが迅速に生産を増強できれば、Note 7の顧客の一部も獲得できる可能性がある。
韓国のニュースサイトET Newsは先週、デザインとハードウェアの「大幅な変更」により、サムスンがGalaxy S8の開発に「特に細心の注意を払っている」ようだと報じた。
しかし、もし今後発売される携帯電話がNote 7と同様の欠陥を抱えていることが判明した場合、サムスンブランドは「大きな打撃を受けるだろう」とアナリストは推測した。
出典:MacRumors