AppleがiPhone向けにLCDからOLEDに切り替えるのに先立ち、OLEDパネルの生産増強に多大なリソースを投入しているLGディスプレイとサムスンのモバイルディスプレイ部門に加え、日本の日経新聞は本日、シャープも2018年までに同じことを行う予定であると報じている。
Appleは2017年に予定されているiPhone10周年に合わせてOLEDスクリーンに切り替えると広く予想されている。
シャープは2016年3月にiPhoneメーカーのフォックスコンに買収され、経営難に陥っている日本の巨大企業の経営権を握るため35億ドルが支払われたと報じられている。
フォックスコンは、今回の買収によりテクノロジーバリューチェーンにおける自社の地位が向上すると述べている。シャープの生産能力を拡大し、将来のiOSデバイス向けとなる可能性が高いOLED(有機EL)ディスプレイの生産に投資する計画だ。
「2018年までに準備を整え、OLEDパネルを顧客に出荷する予定だ」と、フォックスコンの郭台銘会長は水曜日の年次株主総会後に記者団に語ったが、このパネルが将来のiPhoneに搭載されるかどうかについては明言を避けた。
同誌は、現在世界でOLEDパネルを大量生産できるのはサムスンとLGの2社だけだと指摘し、Appleは2017年からサムスンからOLEDパネルを受け取ることに同意したと報じている。
Apple製品には従来のTFT液晶パネルが使用されていますが、クパチーノに本社を置く同社は、ウェアラブルデバイスにフレキシブルOLEDパネルを採用しました。これは、OLED技術が液晶パネルに比べて消費電力がはるかに少ないためです。フレキシブルOLEDは、曲面スクリーンを備えたSamsungのGalaxy S6 edgeとGalaxy S7 edgeにも使用されています。
ところで、台湾の業界紙DigiTimesは本日、Appleが2017年のApple Watchの刷新で、消費電力の少ないマイクロLEDパネルへの切り替えを再び行う可能性があると報じました。昨年、Appleは台湾北部にマイクロLEDの研究施設を設立しました。同社がこの技術に興味を示したのは、2014年5月に米国に拠点を置くマイクロLED開発企業LuxVue Technologyを買収した後のことでした。
出典:日経新聞