AP通信によると、中国の放送規制当局の子会社が、1990年代に公開されたプロパガンダ映画の放映をめぐり、Appleを提訴した。原告は、国家新聞出版広電総局傘下の映画衛星チャンネル番組制作センターで、1930年代初頭の中国北部で中国人と日本軍が戦う様子を描いた映画の独占オンライン放映権をAppleが侵害したと主張している。
北京市海淀区人民法院によると、原告はアップルが「雪博地曳」(大まかに訳すと「凶悪な敵との血みどろの戦い」)の独占オンライン放映権を侵害したと主張している。
この映画は1994年に初めて上映された。
同社はまた、ユーザーが映画を視聴できるようにし、「莫大な経済的損失」を引き起こしたとして、Youku HDアプリの開発者を訴えている。
「原告は両社に対し、映画の放送を直ちに中止するよう求めており、5万元(7,500ドル)の賠償に加え、権利侵害を阻止するために支出した『合理的な支出』2万158元(3,000ドル)を求めている」と裁判所は述べた。
どちらの側もコメントを求める要請に応じていない。
アップルは他の欧米企業と同様、中国政府による国内企業支援の圧力にさらされている。中国当局は4月、アップルにとって世界第2位の市場である中国で、iBooksストアとiTunesムービーストアを閉鎖した。
Appleはまた、中国におけるiPhone商標の独占権を中国企業に奪われました。この企業は、中国で販売されるバッグ、財布、その他の革製品に同社の商標を使用できるようになりました。また5月には、中国の小さな企業による特許デザイン侵害の疑いで、Appleは北京でのiPhone 6とiPhone 6 Plusの販売停止命令を受けました。
出典:AP通信