UIColorsは、近々CydiaのBigBossリポジトリにリリースされる予定の脱獄アプリです。iOSユーザーインターフェースにカスタムカラーを追加できる脱獄アプリのリリースが増えていることを受けて、UIColorsもその流れに乗っています。
最近紹介したEclipseという別のTweakも似たような機能を持っていました。しかしEclipseの主な焦点は、暗い環境でデバイスを使用するためのナイトモードを提供することでした。UIColorsはそのコンセプトをさらに進化させ、iOSを事実上無限の色彩で彩色できるようになります。つまり、このTweakにはあらかじめ用意された色の組み合わせは含まれておらず、最終的な結果は完全にユーザー次第です。
UIColorsをインストールしたら、標準の設定アプリでUIColorsの設定を変更する必要があります。設定で最初に表示されるのは、ブラックリストアプリケーションパネルです。このパネルにはiPhoneにインストールされているすべてのアプリケーションのリストが表示され、個々のアプリのUIColors効果をオフにすることができます。これは、UIColorsの効果がアプリとうまく調和しない場合（そして、そのようなケースは必ずあるでしょう）に便利です。
アプリをブラックリストに登録するのは簡単
環境設定の次の3つのセクションは、プライマリカラー、セカンダリカラー、テキストカラーです。プライマリカラーはiOS全体に表示されるメインカラーで、セカンダリカラーは通常、ボタンのアウトラインや小さなアクセントとして使用されます。これらのセクションはそれぞれ、色相、彩度、明度のスライダーを使って調整できます。
プライマリ、セカンダリ、テキストの色をカスタマイズする
カラーセクションでは、スライダーを調整した組み合わせに基づいて、実際の色がどのように見えるかリアルタイムでプレビューできます。また、色相スライダーのすぐ上にあるカラーホイールを直接タップすることもできます。カラーホイールをタップすると、ベースとなる色を確認するのに便利です。その後、スライダーを調整して、希望の色を正確に見つけるのが賢明です。
カラーホイールとスライダーを使用してカスタムカラーを簡単に追加できます
UIColorsの設定項目にある最後の2つの設定は、トグルスイッチです。1つはSpringBoardカラー、もう1つは全体のキルスイッチです。SpringBoardトグルは、通知センターやコントロールセンターなどのUIColorsエフェクトをオフにするはずですが、私がテスト用に受け取ったコピーではこのトグルが機能しませんでした。全体のキルスイッチは期待通りに機能しましたが、ロック画面のパスコードやその他のいくつかの領域に若干の残留エフェクトが表示されました。
UIColorsのキルスイッチトグル
これが、私がUIColorsやそれに似たような調整を推奨することに躊躇する理由を端的に表しています。これらの調整は非常に野心的なため、ほとんどの開発者が到底こなせないほどの、執拗なまでの細部へのこだわりと献身が求められるでしょう。このようなものを作りたいという熱意は称賛に値しますが、きちんと実現するのは非常に困難です。iOSには可動部分が多すぎて、執拗なまでの細部へのこだわりを持たないワンマンショーでは成功しないでしょう。
これほど野心的な調整には、上記のようなバグや不具合が発生するだろう
前述の点を踏まえると、多くのバグや一時的な不具合が見られることを覚悟してください。見栄えの良いアプリもあれば、ひどいアプリもあるでしょう。例えば、設定アプリは、この調整をインストールし、適切な色を設定すると、概ね見栄えが良くなります。メッセージアプリとメールアプリも、一部は見栄えが良くなります。しかし、少し見ていくと、欠陥がすぐに明らかになります。例えばメッセージアプリでは、チャットの吹き出しがまるで切り抜いて画面に貼り付けられたかのように目立ちます。動画を見れば、私の言っていることがよく分かるでしょう。
この投稿が開発者への批判だと受け取られないことを願っています。UIColorの開発者であるベイリー・シーモア氏は、テストプロセスを通して常に素晴らしい対応をしてくれました。努力は間違いなく「A」評価に値するでしょう。しかし残念ながら、このような調整となると、努力だけでは到底納得できません。そのため、UIColorsに1.49ドルを支払うことは、自分が何を手に入れるのか、そしてどれほどバグが多いのかをきちんと理解していない限り、お勧めできません。私の経験を正確に伝えることができ、皆さんが適切な判断を下せるよう願っています。
どう思いますか？
