iPad mini 4は、Appleの最上位機種であるiPad Air 2よりも少し遅いだろうと誰もが予想していたと思います。そして、Ars Technicaが発表したいくつかの新しいベンチマークは、その予想を裏付けています。先週水曜日のiPhone 6s発表イベントではあまり注目されなかったiPad mini 4は、新しいA8プロセッサと2GBのRAMを搭載しています。
新しいスペックを備えたiPad mini 4は、明日リリースされるiOS 9の大きな変更点の一つである「サイド・バイ・サイド・マルチタスク」の恩恵を受けることができます。確かに、iPad mini 4は大型の兄弟機種と比べるとまだ2番目かもしれませんが、今回の刷新は前モデルと比べて大幅に改善されています。
上記のGeekbench 3の結果からわかるように、iPad mini 4はiPad 5.2のモデルで、1.49GHzのクロックを持つA8チップを搭載しています。特に注目すべきは、iPad mini 4のRAMが大幅にアップグレードされ、iPad Air 2や近日発売予定のiPhone 6sのRAM容量に匹敵する点です。
RAM の増加と、それほどではないが新しい A8 チップのおかげで、iPad mini 4 は iOS 9 の新しいマルチタスク機能をすべて使用できるようになりました。それでも、iPad mini 2 が iPad Air 2 を上回ることを期待しているなら、少しがっかりすることになるかもしれません。
iPad Air 2に搭載されているA8Xは3コアCPUを搭載していますが、A8はデュアルコアCPUのままです。Arsによると、iPad Air 2はiPad mini 4よりも約50%高速ですが、iPad mini 4はiPad mini 3、さらにはiPhone 6よりも明らかに高速です。
しかし、iPad mini 4の新機能の中でも、2GBのRAMは間違いなく最も重要な機能です。Safariブラウザを頻繁に使用する方なら、システムメモリの不足による強制的な更新が減ったことに気づくでしょう。これはすぐには実感できないかもしれませんが、長期的には大きな違いをもたらす大きな改善です。
Ars TechnicaによるAppleの新型iPad miniの刷新に関する詳細な分析記事もぜひご覧ください。追加のベンチマークや詳細な情報も掲載されています。ちなみに、iPad mini 4はAppleの小型タブレットラインナップにおいてiPad mini 3を完全に置き換える製品で、現在399ドルからご購入いただけます。
出典:Ars Technica