iOS開発者CoolStarのおかげで、iOS 11.0~11.1.2を搭載したすべてのデバイスに対応した新たな脱獄ツールが登場しました。「Electra」と名付けられたこのツールは、昨年末にセキュリティ研究者のIan Beer氏が公開したオープンソースのtfp0エクスプロイトと同じものを利用しています。
昨年リリースされたLiberiOS脱獄ツールと同様に、ElectraはCydiaをインストールしません。これは、iOS 11デバイスにまだ対応していないためです。また、Electraは、多くの脱獄ユーザーが日常的に使用する重要なユーティリティであるDPKGとAPTも除外しています。
CoolStarは、状況を踏まえ、ElectraはiOS 11への対応をいち早く開始したい開発者をターゲットにしていると述べています。デバイスを改造するだけの日常的な脱獄ユーザーは、今のところは控えた方が良いでしょう。
Electra の Web サイトが指摘しているように、この新しいツールには次の機能が含まれています。
- Cydia、DPKG、APTは含まれていません
- GNU CoreUtilitiesが含まれています
- Dropbear、SCP、SFTPサーバーはポート22と2222で実行されています。
- 調整は/bootstrap/Library/SBInjectにインストールされます
- テーマは/bootstrap/Library/Themesにインストールされます
- PreferenceLoaderは/bootstrap/Libraryをチェックするように設定されています
- SpringBoardをクラッシュさせる調整により、デバイスはセーフモードに復帰します。
- すべてのバイナリはjtoolまたはldid2を使用して署名する必要があります
- 実行ファイルはプラットフォームアプリケーションの権限で署名されている必要があります
- バイナリとライブラリは/bootstrap/usr/にインストールする必要があります。
- アンインストール スクリプトは /bootstrap/unjailbreak.sh にあります
(これは Electra のみをアンインストールします)
今のところ、iOS 11.1.2の標準デバイスをお持ちの方は、Saurik氏がCydiaとMobile SubstrateをiOS 11向けにアップデートするまで待つのが良いでしょう。アップデートが完了すると、iOS 11向けのMobile Substrateは、脱獄環境ではなくdyldフック実装を利用するようになります。Saurik氏によると、これらの変更により、iOS 11におけるソフトウェアの信頼性が向上するなど、様々なメリットが期待できるとのことです。
本格的な脱獄ツールが登場するのもそう遠くないでしょう。どうか今しばらくお待ちください。
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