ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、GTアドバンストとアップルは和解に達し、両社は友好的な形で決裂することになった。契約条件に基づき、GTは2,000台以上の炉を売却することで、アップルへの4億3,900万ドルの融資を返済することになる。
このニュースは、本日午後のGTアドバンスト社の破産審問中に明らかになった。サファイアメーカーである同社は2週間前、連邦破産法第11章の適用を申請していた。申請の理由としてキャッシュフローの低迷が挙げられているが、詳細な状況はほとんど明らかにされていない。
昨秋、AppleはGTに対し、新サファイア工場の建設資金として総額5億7800万ドルを融資し、その見返りとして新型iPhone用のサファイアディスプレイカバーを供給すると約束したという憶測もある。しかし、GTが期限通りに納品できなかったため、両社の提携は悪化の一途を辿った。
結果として、GTアドバンストは破産手続きに直面するだけでなく、今年初めに開設したばかりのアリゾナ州メサのサファイア工場を閉鎖すると発表した。12月までに操業を縮小し、700人以上の雇用を削減する予定だ。
一方、Appleはこの件について沈黙を守っており、GTアドバンスト社およびアリゾナ州と協力して可能な限り多くの雇用を維持するとのみコメントした。昨日の決算説明会でこの件について議論されることを期待する声もあったが、結局この話題は避けられた。
[ウォールストリート・ジャーナル]