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AT&T CEOがiPhone、無制限データ、iMessageについて語る

AT&T CEOがiPhone、無制限データ、iMessageについて語る

ニューヨーク・タイムズ紙は、今週初めに開催されたミルケン研究所の世界会議において、AT&Tの最高経営責任者ランドール・スティーブンソン氏がアップルに関して行った興味深いコメントを報じている。

CEOはステージ上でのインタビューで、当初iPhoneユーザーにデータ無制限を提供したことに対する後悔や、それがAT&Tの収益に与えた影響など、幅広い話題について語った。

「唯一の後悔は、当初の料金設定の仕方です。どうやって料金設定を導入したのか、というと、30ドルで食べ放題だったのに、変動費モデルになってしまったんです。このネットワークで1メガバイト増えるごとに、資本を投入しなくてはならないんです。」

スティーブンソン氏はまた、Apple のクロスデバイス iMessage プラットフォームについての考えも共有した。

「ビジネスモデルを混乱させるものが何なのか、夜も眠れずに不安に苛まれます。AppleのiMessageはその典型です。iMessageを使っているということは、私たちのメッセージングサービスを使っていないということですよね?そうでしょう?それは私たちのメッセージング収益源を阻害するものです。」

無制限データ通信に関する幹部の見解は議論の余地があるものの、iMessageの登場は早くから予想されていました。昨年夏のWWDCでAppleがiOS 5の機能を発表して以来、通信事業者が苦境に陥ることは明らかでした。

しかし、iMessage や高額なデータプランを嫌悪しているにもかかわらず、スティーブンソン氏は、2007 年に AT&T が iPhone をサポートすると決定したことは後悔していないと述べた。同氏は、スティーブ・ジョブズとの会議の直後に、当時の Cingular の CEO だったスタン・シグマン氏と交わした会話を次のように回想している。

「私はこう自問したのを覚えています。『私たちはビジネスモデルに投資しているのか、製品に投資しているのか、それともスティーブ・ジョブズに再投資しているのか?』と。その問いへの答えは、『スティーブ・ジョブズに投資しているんだ。さあ、この目標を追いかけよう』でした。そして私たちはそれを追いかけ、その後は歴史が語っています。」

もしAT&Tが当時iPhoneの独占販売契約を結んでいなかったら、今頃はVerizonと全米No.1キャリアの座を争うこともなかっただろう、と推測するのは妥当だろう。実に興味深い話だ。

[9to5Mac]

Milawo
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