米国のブロードバンドおよび電気通信会社であり、米国最大の無線通信サービスプロバイダーであるベライゾン・コミュニケーションズは火曜日、ニューヨーク市に本社を置くAOL(旧称アメリカ・オンライン)を1株当たり50ドルで買収すると発表した。取引額は約44億ドル。
この買収により、ベライゾンはモバイルビデオおよび広告事業への参入意欲を強めると同時に、広告販売や高品質ウェブビデオ配信のためにAOLが開発した技術へのアクセスも得られるようになるとみられる。
AOL会長兼CEOのティム・アームストロングは、買収完了後も引き続きAOLの事業を率います。買収完了後、AOLはVerizonの完全子会社となります。本取引は、慣例的な規制当局の承認および買収完了条件の充足を前提としており、今夏に完了する予定です。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、ベライゾンの最高財務責任者フラン・シャモ氏の言葉を引用し、同社がモバイル機器に重点を置いたビデオサービスをこの夏開始する予定で、「有料、無料、広告付きコンテンツを組み合わせ、従来のテレビを模倣するものではない」と述べたと報じた。
AOL は米国における最初のインターネット サービス プロバイダーの 1 つであり、現在ではそのサイトへの月間訪問者数が 2 億人に達する、米国で 4 番目に大きなオンライン プロパティとなっています。
CNET によれば、AOL にはまだ 200 万人を超えるダイヤルアップ顧客がいるという。
さらに、今回の買収により、Verizon は The Huffington Post、TechCrunch、Engadget、MAKERS、AOL.com など AOL が所有するメディア コンテンツ資産のほか、ミレニアル世代向けの OTT、エミー賞ノミネート オリジナル ビデオ コンテンツ、プログラマティック広告プラットフォームにもアクセスできるようになります。
ベライゾンの会長兼CEOであるローウェル・マクアダム氏は、今回の契約は「消費者、クリエイター、広告主にクロススクリーン接続を提供し、最高の顧客体験を提供するという当社の戦略をサポートするものだ」と述べた。
出典:ベライゾン