ラップ界の大物シュグ・ナイト、あるいは単にシュグとして知られるマリオン・ヒュー・ナイト・ジュニアは、Apple社員のドクター・ドレーを相手取り、3億ドルの訴訟を起こした。ドレーは、シュグのBeatsでの収益をカットした後、殺し屋を雇ってシュグを殺害しようとしたと主張している。TMZによると、シュグと彼の弁護士は、2014年にウェストハリウッドのナイトクラブでシュグに7発の銃弾を撃ち込んだのはドレーだと確信しているという。
訴訟では、ドレーがシュグを殺すために殺し屋を雇ったと主張されている。シュグはドレーと生涯にわたるマネジメント契約を結んでおり、ドレーの芸能収入の30パーセントを受け取る権利があった。
シュグがドレーに要求する3億ドルは、ドレーがBeatsをAppleに売却した際に得た10億ドルの30%に相当する。この取引により、ドクター・ドレーはヒップホップ界で最も裕福な人物になったと報じられている。
ドクター・ドレーの弁護士は「ドレーは1996年にデス・ロウ・レコードを離れて以来、シュグと一切関わりがなかったことを考えると、シュグの弁護士には悪意ある訴追に対する保険が十分にあることを期待する」と述べた。
元NFLロサンゼルス・ラムズのアメリカンフットボール・ディフェンシブエンドであるシュグは、かつてドクター・ドレーが所属していたデス・ロウ・レコードの共同設立者である。
デス・ロウ・レコードは、1992年にドクター・ドレーの画期的なアルバム「ザ・クロニック」が発売されて以降、ラップチャートを席巻するようになった。しかし、1996年9月にシュグが保護観察違反の罪で投獄されて以降、同社は停滞し、2006年に倒産した。
ご存知の通り、Appleは2014年にBeatsを30億ドルで買収した。報道によると、iPhoneメーカーであるAppleは、2015年2月にカリフォルニア州コンプトンで起きた致命的なひき逃げ事件の後、殺人罪および殺人未遂罪で起訴された50歳のシュグと取引したくなかったという。
シュグは車で男性をはね、1人を殺害、もう1人を負傷させた。そのうちの1人はシュグの殺害を命じられたと述べている。シュグは現在、殺人罪で収監されている。
出典：TMZ
