Appleは、Apple Watchを様々な理由から自社のラインナップにおける重要な製品と位置付けています。中でも、Apple Watchはヘルスケア分野における同社の最先端であり、Appleにとって今後の最重要課題となっています。最近の研究では、ウェアラブル機器と医療処置との関連性について興味深い発見がありました。
The Vergeが本日報じたように 、複数の医師が実施したこの研究は、心臓関連の医療処置の増加と健康トラッキング用ウェアラブルデバイスの着用者との相関関係を明らかにすることを目的としています。そして、確かにこの研究は相関関係を見出したようです。提起された問いは至ってシンプルです。「心房細動（AF）の既往歴があり、スマートウォッチやウェアラブルデバイスを使用している人は、より多くの医療リソースを活用し、AFのコントロールをより良く達成できるのか？」
そして、その答えは、（かなり限定された）パラメータに基づくと、非常に簡単です。「はい」です。
この研究では、心房細動を患い、心拍モニタリング用のウェアラブルデバイス（この場合はApple WatchまたはFitbit）を装着した125名を対象に調査が行われました。90日間の試験期間中、被験者はユタ大学保健センターを訪れ、500名のグループと比較しました。この大規模グループも心房細動やその他の類似の症状を有していましたが、心拍モニタリング用のウェアラブルデバイスは装着していませんでした。
興味深いことに、この研究では、Apple Watchのような心拍モニタリング機能付きウェアラブル端末を装着している人は、 心臓病に関連して医師の診察を受ける可能性が高くなるわけでは ないことが示されています。しかし、心疾患に関連する医療処置を受ける可能性は高くなります。この研究では、正常な心臓状態を回復させることを目的としたアブレーションと呼ばれる処置を受ける可能性が高くなることが明らかになりました。
しかし、この研究で明らかにされていない重要な点もあります。具体的には、心拍モニタリング機能付きウェアラブル端末を装着した人が、より大規模な対照群よりも症状が悪化しているかどうかは、この研究では明らかにされていません。また、ウェアラブル端末を装着している人が、単に端末から医療専門家の診察を受けるよう促されているだけなのか、そして実際に端末の促しに従って医療処置を受けているのかどうかも不明です。
全体的に見て小規模な調査ではありますが、控えめに言っても興味深い結果が得られています。
